介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ!介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ!

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介護施設の見守りの必要性と実践方法、効果的な見守りサービスの紹介

介護施設における見守りとは、介護職員が利用者のそばに付き、必要な援助をいつでも行える態勢をとることです。ご利用者によって転倒・転落や誤嚥など、さまざまなリスクを抱えています。そのため、ご利用者の安全を守るためにも見守りは大切な業務です。本記事では、介護施設における見守りの目的や方法、注意点を解説します。介護施設や医療施設で活用できる見守りサービスについても解説していますので、施設職員や医療職員の方はぜひ参考にしてください。

1.介護施設における見守りとは?

介護施設における見守りとは、介護職員がご利用者のそばについて必要な援助がいつでも行える態勢をとることです。転倒・転落や誤嚥などのリスクがあるご利用者の様子や言動を観察して、安全な生活を提供します。ご利用者は目的があり行動します。そのため、ご利用者の様子に沿って次のような介助を行います。

  • 移動・移乗介助
  • 食事介助
  • 排泄介助
  • 更衣介助

見守りは漫然と眺めているだけではいけません。ご利用者がどのような行動をしたいのか、常に予測して必要な介助を実施しましょう。

2.介護施設における見守りの目的

見守り介助の目的は主に次の通りです。

  • 転倒などの事故を防ぐ
  • 利用者さんのADLを引き出す
  • 急変に備える

それぞれ解説します。

転倒などの事故を防ぐ

見守りは転倒・転落や誤嚥などの事故を防ぐことができます。病歴や加齢により歩行が不安定であったり、摂食・嚥下機能が低下していたりする高齢者が事故を起こさないために見守りを実施します。介護職員は、事故を防ぐためにも身の回りに潜んでいる危険を考えて、注意深い観察が必要です。

ご利用者のADLを引き出す

見守りにはご利用者の自立行動を促して、ADLを引き出す目的があります。転倒・転落や誤嚥などのリスクのあるご利用者さんが、自分で食事や歩行、排泄、入浴などの日常生活を安全に営めるように見守りを実施するのです。ご利用者のADLを引き出すことで、高齢者の持っている能力の維持・向上と同時に尊厳や自尊心を守ることができます。

急変に備える

ご利用者は病歴や加齢により急変リスクを持っているため、体調変化を見逃さずに急変を未然に防ぐことが必要です。血圧や脈拍、体温などの測定することも大切ですが、普段と違う行動や言動がないかも注意深く観察する必要があります。見守りの目的は、ご利用者の身の回りに潜んでいる危険を取り除き、自分らしく快適な生活を提供することです。「監視」ではなく「見守り」であるかを確認するようにしてください。

3.介護施設で上手に見守りをするため5つの方法

見守りには、ご利用者の安全を守るための適切な方法が存在します。ここからは、次の介護施設で上手に見守りを実施するための5つの方法を解説します。

  • 見守りの目的を理解する
  • ADLを把握する
  • 行動と希望を予測する
  • 事故や急変時の対応方法を知る
  • 職員同士で情報共有をする

見守りの目的を理解する

前提として「なぜそのご利用者を見守る必要があるのか」を理解することが大切です。ご利用者それぞれにADLや事故のリスク、日々の行動が異なるためです。見守りの目的の一例をあげると次の通りです。

  • 歩行時ふらつきがある方は転倒しないように見守る
  • 異食リスクがある方はデイルームで常に見守る
  • 誤嚥リスクがある方は食事の姿勢や一口量を見守る

見守りは「誰の」「どの動作に対して」「どのような目的」を意識して実施しましょう。

ADLを把握する

適切に見守りを実施するには、ご利用者のADLを把握することが大切です。ご利用者それぞれに身体機能が異なるためです。ADLで把握する必要があるポイントの一例をあげると次の通りです。

  • 歩行時ふらつきはあるか
  • 立位は安定しているのか
  • 危険行動は見られるか
  • 食事時にむせはあるか

ご利用者と関わる際は、必ず事前にADLを正しく把握しましょう。ADLを把握することで、見守りの目的や方法を適切に判断できます。また、ADLの変化にも気づきやすくなります。ADLの変化は、ご利用者の健康状態やニーズの変化を示す重要なサインです。ADLの変化に気づいたら、早めに対応や相談を行いましょう。

事故や急変時の対応方法を知る

適切に見守りを実施するには、事前に事故や急変時の対応方法を知る必要があります。事故や急変が起きた際に、どのような対処をすれば良いか把握しておかないと、適切な対応ができないためです。対応方法は事業所により異なりますが、把握すべき点の一例をあげると次の通りです。

  • 事故や急変が起きた現場ではなにをすれば良いのか
  • 誰に協力を仰ぐべきなのか
  • 事後報告はどのようにするのか

実際に事故や急変などを目の当たりにすると、適切な対応ができない場合があります。自信を持って行動できるように、何度もシミュレーションを行いましょう。

職員同士で情報共有をする

より安全に見守りを実施するには、ご利用者のADLやリスクなどを職員同士で情報共有する必要があります。見守りだけでないですが、介護は職員1人の力でできないためです。トイレ介助中に、他の転倒リスクのあるご利用者が立ち上がってしまった場合、一人では対応できません。このような場合は、職員同士で声を掛け合いながら職員全体で見守りを実施する必要があります。

ご利用者が安全かつ快適に過ごすためにも、以上の5つの方法を抑えましょう。次の章では、介護施設で役立つ見守りサービスを解説します。

5.介護施設で役立つ見守りサービスとは

介護施設で見守りを行う際に、IT技術を活用した見守りサービスが役立ちます。見守りサービスとは、センサーやカメラなどの機器を利用して、ご利用者の動きや状態をリアルタイムに把握し、介護職員に通知するサービスです。見守りサービスのメリットは次の通りです。

  • 見守りの精度を高める
  • 見守りの負担を軽減する
  • 見守りの記録を残す

見守りサービスの種類には、見守りセンサーと見守りカメラがあります。それぞれの特徴と導入時の注意点を解説します。

見守りセンサー

見守りセンサーとは、ご利用者の居室や共用スペースに設置されたセンサーが、ご利用者の動きや状態を検知し、介護職員に通知するサービスです。見守りセンサーには、次のような種類があります。

  • 人感センサー:ご利用者の存在や動きを検知する
  • 離床センサー:ご利用者のベッドからの離床を検知する
  • バイタルセンサー:ご利用者の心拍や呼吸などの生体情報を検知する

見守りセンサーのメリットは、ご利用者のプライバシーを守りながら、見守りの精度を高めることができることです。また、見守りセンサーのデータはクラウドに保存されるため、見守りの記録としても活用できます。

見守りセンサーを導入する際の注意点は、次の通りです。

  • センサーの設置場所や角度を適切に決める
  • センサーの誤作動や故障に備える
  • センサーのデータの管理やセキュリティに注意する

センサーの設置場所や角度は、ご利用者の動線や行動パターンに合わせて決める必要があります。センサーが正しく検知できないと、見守りの効果が低下します。また、センサーの誤作動や故障により、見守りができなくなる可能性もあります。そのため、定期的な点検やメンテナンスを行う必要があります。さらに、センサーのデータは個人情報にあたるため、管理やセキュリティにも十分に注意する必要があります。

見守りカメラ

見守りカメラとは、ご利用者の居室や共用スペースに設置されたカメラが、ご利用者の動きや状態を映像で把握し、介護職員に通知するサービスです。見守りカメラには、次のような種類があります。

  • 防犯カメラ:ご利用者の徘徊や転倒などの異常を検知する
  • 顔認証カメラ:ご利用者の顔や表情を認識し、感情や健康状態を判断する
  • AIカメラ:ご利用者の行動や状態をAIが分析し、介護の最適化や予防を提案する

見守りカメラのメリットは、ご利用者の動きや状態をリアルタイムに視覚的に把握できることです。また、見守りカメラの映像は録画されるため、見守りの記録としても活用できます。

見守りカメラを導入する際の注意点は、次の通りです。

  • ご利用者や家族の同意を得る
  • カメラの設置場所や角度を適切に決める
  • カメラの誤作動や故障に備える
  • カメラの映像の管理やセキュリティに注意する

カメラの設置場所や角度は、ご利用者の動線や行動パターンに合わせて決める必要があります。カメラが正しく映像を撮影できないと、見守りの効果が低下します。また、カメラの誤作動や故障により、見守りができなくなる可能性もあります。そのため、定期的な点検やメンテナンスを行う必要があります。さらに、カメラの映像は個人情報にあたるため、管理やセキュリティにも十分に注意する必要があります。

6.まとめ

本記事では、介護施設における見守りとは何か、目的や方法、見守りサービスについて解説しました。見守りは、ご利用者の安全を守るだけでなく、自立行動を促してADLを引き出すことも目的としています。見守りを実施する際には、ご利用者のADLやリスクを把握し、行動と希望を予測し、事故や急変時の対応方法を知り、職員同士で情報共有をすることが大切です。また、見守りサービスを活用することで、見守りの精度や負担を軽減し、見守りの記録を残すことができます。見守りサービスには、見守りセンサーと見守りカメラがあり、それぞれにメリットと注意点があります。介護施設で見守りを行う際には、本記事を参考にしてください。