介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

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介護のテクノロジーと介護未来投資戦略について

介護のテクノロジーと介護未来投資戦略について

介護現場における人手不足や介護費用の増加などの課題に対応するために、最新のテクノロジーを活用した「介護テック」が注目されています。政府も「未来投資戦略2017」で「科学的介護」の推進を打ち出しましたが、具体的にどのような技術が介護現場に導入されているのでしょうか?また、介護テックは介護の質や効率を向上させるだけでなく、高齢者の自立支援や健康寿命の延伸にも貢献できるのでしょうか?この記事では、介護のテクノロジーと介護未来投資戦略について解説します。

介護テックとは

「介護テック」とは、最新のテクノロジーを駆使することにより、介護業界の効率化やイノベーションを実現しようとする概念のことです。介護テックには、ロボットやAI、センサー、IoT、通信技術などが含まれます。介護テックは、介護現場の業務フローを劇的に変えるだけでなく、高齢者の生活の質や自立度を向上させる可能性があります。

介護テックの背景には、2025年に団塊の世代が後期高齢者となり、介護需要が急増する「2025年問題」があります。厚生労働省は、2025年には約37.7万人の介護人材が不足すると推計しています。この人材不足を解消するために、介護テックの活用が期待されています。

介護未来投資戦略とは

政府は、2017年6月に「未来投資戦略2017」を閣議決定しました。この戦略では、「健康寿命の延伸」が政策資源を集中投資する戦略分野の一つに掲げられました。その中で、介護分野では、要介護度等の維持・改善を目指す「自立支援」の促進が強調されるとともに、介護現場において技術革新の活用を推進する方向性が打ち出されました。

具体的には、「介護現場でのロボット・センサー等の活用」については、「次期介護報酬改定の際に、介護報酬や人員・設備基準の見直しなど制度上の対応を行う」とされました。また、「AIを活用したケアプランの作成」については、「介護保険法の改正により、ケアマネジャーの業務を効率化し、利用者のニーズに応えたケアプランの作成を可能にする」とされました。このように、政府は介護テックの導入を促進するために、制度面での支援を行うことを表明しています。

介護のテクノロジーの事例

介護のテクノロジーには、様々な分野や目的で活用されている事例があります。ここでは、代表的な3つの分野について紹介します。

機能訓練・リハビリの高度化

介護現場では、高齢者の機能低下を防ぐために、機能訓練やリハビリが重要です。しかし、介護現場には理学療法士などのリハビリ専門職が不足しており、利用者一人ひとりの状態に応じた適切な訓練やリハビリを行うことは難しい場合が多いです。そこで、センサーやICTの活用で、そうした専門性の不足を補うサービスが開発されています。

例えば、ベンチャーのMoffは、ウェアラブルのバンドとタブレット等を用いて、高齢者が楽しみながら効果的に運動できるサービスを提供しています。¹ また、デイサービスを運営する早稲田エルダリーヘルス事業団が開発したウェアラブルデバイスは、身につけて短い距離を歩くだけで「推進力」「バランス」といった歩行能力をデータ化し、効果的な運動メニューを提案できます。² さらに、デイサービスでの機能訓練の実施内容をビッグデータ化して個人向けの参考とし、「パーソナルベスト」な機能訓練メニューを提示するサービスも現れ始めました。³ このように、介護のテクノロジーは、高齢者の機能訓練やリハビリを高度化し、自立支援に役立てることができます。

センサーによる効率化・QOL向上

センサーによる「見守り」システム等を用いて、介護職の負担軽減と利用者のQOL向上に役立てようとする例もあります。パラマウントベッドは、シーツにセンサーを埋め込んで、利用者の睡眠状態や体温、心拍数などをリアルタイムでモニタリングできる「スマートケアシステム」を開発しました。¹ また、ベンチャーのアクセラは、利用者の部屋に設置したカメラとAIで、利用者の行動や表情を分析し、異常や危険を検知して介護職に通知する「アクセラケア」を提供しています。² さらに、介護施設の入退室管理や利用者の位置情報を把握するために、利用者にウェアラブルデバイスを装着させるサービスも登場しています。³ このように、センサーによる介護テックは、介護職の業務効率化や利用者の安全・安心を高めることができます。

コミュニケーションの支援

高齢者の孤独や認知症の予防・改善には、コミュニケーションが重要です。しかし、介護現場では、利用者とのコミュニケーションに十分な時間を割くことができない場合が多いです。そこで、ロボットやAIを使って、利用者とのコミュニケーションを支援するサービスが開発されています。

例えば、トヨタが開発した「KIROBO mini」は、利用者の声や表情を認識して、会話や動作で反応する小型ロボットです。⁴ また、ソフトバンクが開発した「Pepper」は、利用者の感情や嗜好を理解して、楽しく会話したり、歌やダンスを披露したりする人型ロボットです。⁵ さらに、ベンチャーのエイリムは、利用者の話を聞いて、適切な返答や質問をするAIアプリ「エイリム」を提供しています。 このように、コミュニケーションの支援による介護テックは、利用者の心理的な満足度や認知機能の維持・向上に寄与することができます。

まとめ

介護のテクノロジーと介護未来投資戦略について、概要と事例を紹介しました。介護テックは、介護現場の課題に対応するだけでなく、高齢者の自立支援や健康寿命の延伸にも貢献できる可能性があります。政府も介護テックの導入を促進するために、制度面での支援を行うことを表明しています。介護のテクノロジーは、今後も進化し続けるでしょう。介護の未来を見据えて、介護テックの活用に積極的に取り組んでいきましょう。

ソース:2024/2/17 (1) 未来介護|ヘルスケア|デロイト トーマツ グループ|Deloitte. https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/life-sciences-and-healthcare/articles/hc/hc-miraikaigo.html. (2) 介護の未来予想図 30年後の介護は どうなっているか?. https://roken.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/06/07-miraiyosouzu.pdf. (3) 介護の最新テクノロジー3選!現場を快適にする技術をご紹介 .... https://care-career.net/column/p63257/. (4) がらりと景色が変わるミライの介護、 キーワードは「自立 .... https://project.nikkeibp.co.jp/mirakoto/atcl/wellness/h_vol14/. (5) 未来投資戦略 2017 - mhlw.go.jp. https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000168840.pdf.