介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ!介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ!

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介護士がやってはいけない医療行為とは?

介護士は、高齢者や要介護者の生活を支える大切な仕事です。しかし、介護の現場では、時として医療行為が必要となる場面があります。例えば、便秘で苦しむ利用者に摘便をしてあげたいと思ったり、床ずれのできた利用者に軟膏を塗ってあげたいと思ったりすることはありませんか?

しかし、これらの行為は、介護士がやってはいけない医療行為に当たります。医療行為とは、身体の治療や処置のことを指し、医師や看護師などの医療従事者のみが行うことができるものです。介護士が医療行為を行うと、法律違反になるだけでなく、利用者に重大な危害を及ぼす可能性があります。

では、介護士がやってはいけない医療行為とは具体的にどのようなものなのでしょうか?また、介護士が行える医療的なケアはどのようなものなのでしょうか?この記事では、介護士が知っておくべき医療行為の基礎知識と、具体例を紹介します。

介護士がやってはいけない医療行為の具体例

介護士がやってはいけない医療行為には、以下のようなものがあります。

  • 摘便:肛門から指を入れて便を書き出す行為です。腸管を傷つけたり、穴をあけたりする危険性があります。
  • 褥瘡(床ずれ)の処置:褥瘡部分を消毒したり、薬を塗ったり、ドレッシング剤を貼ったりする行為です。潰瘍や細菌感染につながる可能性があります。
  • インスリン注射:インスリンの不足を注射で補給する行為です。投与量や効果が作用する時間は個々に応じて対応が必要です。
  • 血糖測定:血糖値を測定する行為です。針を刺すことは医療行為に含まれます。
  • 点滴の管理:点滴を吊るしたり、針を抜いたりする行為です。薬剤の投与や合併症の対応が必要です。

これらの医療行為は、介護士が行うと法律違反になるだけでなく、利用者に重大な危害を及ぼす可能性があります。例えば、摘便を行うと、利用者がショック状態に陥ったり、腸に穴が開いて腹膜炎になったりすることがあります。褥瘡の処置を行うと、利用者が感染症にかかったり、敗血症になったりすることがあります。インスリン注射や血糖測定を行うと、利用者が低血糖や高血糖になったり、血液感染症になったりすることがあります。点滴の管理を行うと、利用者が薬剤の過剰投与や不適切な投与によって副作用を起こしたり、血栓や空気塞栓などの合併症になったりすることがあります。

これらの医療行為は、専門的な知識や技術が必要なものであり、素人が容易に行ってはいけません。もし、利用者や家族から医療行為を求められた場合は、断ることが大切です。また、医療行為が必要な場合は、医師や看護師などの医療従事者に依頼しましょう。

介護士が行える医療的なケアの具体例

一方で、介護士が行える医療的なケアには、以下のようなものがあります。

  • 体温測定:水銀体温計や電子体温計や耳式体温計での測定が可能です。
  • 血圧測定:自動血圧測定器での測定が可能です。水銀血圧計での測定は不可です。
  • 動脈血酸素飽和度測定:パルスオキシメーターでの測定が可能です。新生児以外の入院治療が必要ないものに限ります。
  • 湿布の貼付:医療従事者から指導があったものに限ります。
  • 軟膏塗布:軽い擦り傷などの専門的な知識や技術がいらないものに限ります。
  • 目薬の点眼:医療従事者の指示にしたがって介助します。
  • 服薬介助:薬の種類や量、時間などが決まっている薬の服薬を手助けします。服薬管理は不可です。
  • 座薬の挿入:医療従事者から指導があったものに限ります。

これらの医療的なケアは、介護士が行えるものであり、利用者の健康状態や生活の質を向上させることができます。例えば、体温測定や血圧測定などは、利用者の体調の変化や病気の予防に役立ちます。湿布や軟膏などは、利用者の痛みや不快感を和らげます。目薬や座薬などは、利用者の目や肛門の症状を改善します。服薬介助は、利用者の薬の飲み忘れや間違いを防ぎます。

これらの医療的なケアは、医療従事者からの指示や指導に従って行うことが重要です。また、利用者の同意や協力を得て行うことが必要です。利用者の状態や反応に注意を払い、異常があれば速やかに医療従事者に報告しましょう。

まとめ

介護士がやってはいけない医療行為とは、身体の治療や処置のことを指し、医師や看護師などの医療従事者のみが行うことができるものです。介護士が医療行為を行うと、法律違反になるだけでなく、利用者に重大な危害を及ぼす可能性があります。介護士が行える医療的なケアとは、利用者の健康状態や生活の質を向上させることができるものです。介護士は、医療従事者からの指示や指導に従って、利用者の同意や協力を得て、医療的なケアを行うことができます。

介護士は、医療行為と医療的なケアの違いを正しく理解し、自分の役割と責任を明確にしましょう。介護士は、利用者の生活を支える大切な仕事です。利用者の健康と安全を守るために、医療行為と医療的なケアの境界を守りましょう。