介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ!介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ!

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介護職が知っておきたい高齢者の排泄・観察のポイント

介護職は、高齢者の排泄に関して、尿や便の量や性状、排泄のタイミングや頻度、排泄時の症状や感情などを観察することが重要です。排泄の観察は、高齢者の健康状態や生活習慣、排泄機能や排泄行動の変化、排泄に関する悩みや要望などを把握するために役立ちます。また、排泄の観察は、排泄ケアの計画や評価、排泄トラブルの予防や対処、排泄の自立支援などにも必要です。

この記事では、介護職が知っておきたい高齢者の排泄・観察のポイントについて、以下のようにまとめています。

  • 高齢者の排泄の特徴と目安量
  • 尿や便の量や性状の観察と意味
  • 排泄のタイミングや頻度の観察と意味
  • 排泄時の症状や感情の観察と意味
  • 排泄の観察の注意点や申し送りの仕方
  • 排泄の観察の記録の仕方

高齢者の排泄の特徴と目安量

高齢者の排泄には、以下のような特徴があります。

  • 加齢によって、腎臓や膀胱、直腸などの排泄器官の機能が低下し、尿や便の生成や排出に影響が出ることがあります。
  • 病気や薬の副作用、運動不足や水分摂取量の減少などによって、尿や便の量や性状が変化することがあります。
  • 尿意や便意の感知や制御が困難になり、失禁や便秘などの排泄トラブルが起こることがあります。
  • 排泄に関する羞恥心や不安、恐怖などの感情が強くなり、排泄ケアに対する拒否や抵抗が起こることがあります。

高齢者の排泄の目安量は、以下のようになります。

排泄物 目安量
尿 1日の尿量は1000~2000mL、1回の尿量は200~300mL、排尿回数は1日3~9回が正常とされます。
便 1日の便量は100~250g、1回の便量は50~200g、排便回数は1日1~2回が正常とされます。

尿や便の量や性状の観察と意味

尿や便の量や性状は、高齢者の健康状態や排泄機能の変化を反映する重要な指標です。尿や便の量や性状に異常がある場合は、その原因や影響を考えて、適切な対応を行う必要があります。

尿や便の量や性状の観察と意味について、以下の表にまとめています。

排泄物 観察項目 正常値 異常値 意味
尿 尿量 1日の尿量は1000~2000mL、1回の尿量は200~300mL 1日の尿量が500mL以下(少尿)、3000mL以上(多尿)、1回の尿量が50mL以下(残尿)、400mL以上(尿貯留) 少尿は腎機能障害や脱水、多尿は糖尿病や利尿剤の服用、残尿は前立腺肥大や神経因性膀胱、尿貯留は膀胱炎や膀胱癌などの可能性があります。
淡黄色から濃黄色 無色(透明)、赤色、茶色、白色、黒色など 無色は腎機能低下や水分摂取過多、赤色は血尿やヘモグロビン尿、茶色は胆汁色素尿やミオグロビン尿、白色は脂質尿やリンパ尿、黒色はメラノール尿などの可能性があります。
臭い 特になし 甘酸っぱい、アンモニア臭、腐敗臭など 甘酸っぱいはケトン体尿や糖尿病、アンモニア臭は尿路感染や尿の滞留、腐敗臭は膀胱炎や膀胱癌などの可能性があります。
濁り なし あり 蛋白尿や感染、尿路結石などの可能性があります。
比重 1.010~1.025 1.010未満(低比重)、1.025以上(高比重) 低比重 比重 低比重は腎機能低下や水分摂取過多、高比重は脱水や糖尿病などの可能性があります。
尿糖 なし あり 糖尿病や膵炎などの可能性があります。
尿蛋白 なし あり 腎炎や高血圧などの可能性があります。
便 便量 1日の便量は100~250g、1回の便量は50~200g 1日の便量が250g以上(大便)、50g以下(小便)、1回の便量が200g以上(大便)、50g以下(小便) 大便は食物繊維の摂取過多や下痢、小便は食物繊維の摂取不足や便秘などの可能性があります。
茶色~黄土色 白色、赤色、黒色、緑色など 白色は胆汁の分泌障害や腸管閉塞、赤色は下部消化管からの出血やヘモロイド、黒色は上部消化管からの出血や鉄剤の服用、緑色は消化不良や急性腸炎などの可能性があります。
臭い 特になし 悪臭、酸臭、アンモニア臭など 悪臭は腐敗菌の増殖や腸内感染、酸臭は乳酸菌の増殖や乳糖不耐症、アンモニア臭は尿素分解菌の増殖や腎不全などの可能性があります。
硬さ 半練り状 硬い、ドロドロ、水様など 硬い便は便秘や脱水、ドロドロや水様の便は下痢や感染などの可能性があります。
太さ 指の太さ程度 細い、太いなど 細い便は直腸がんや直腸ポリープ、太い便は食物繊維の摂取過多や腸管拡張などの可能性があります。
混入物 なし 血液、粘液、膿、寄生虫など 血液は消化管からの出血、粘液は炎症や刺激、膿は感染や膿瘍、寄生虫は寄生虫症などの可能性があります。

排泄のタイミングや頻度の観察と意味

排泄のタイミングや頻度は、高齢者の生活習慣や排泄機能の変化を反映する重要な指標です。排泄のタイミングや頻度に異常がある場合は、その原因や影響を考えて、適切な対応を行う必要があります。

排泄のタイミングや頻度の観察と意味について、以下の表にまとめています。

排泄物 観察項目 正常値 異常値 意味
尿 排尿回数 1日3~9回 1日10回以上(頻尿)、1日2回以下(少尿) 頻尿は尿路感染や前立腺肥大、糖尿病などの可能性があります。少尿は腎機能障害や脱水などの可能性があります。
排尿タイミング 昼間に集中する 夜間に多い(夜間頻尿) 夜間頻尿は心不全や前立腺肥大、睡眠時無呼吸症候群などの可能性があります。
排尿感 尿意があるときに排尿する 尿意がないのに排尿する(無意識尿)、尿意があるのに排尿できない(尿閉) 無意識尿は神経因性膀胱や認知症、尿閉は前立腺肥大や膀胱結石などの可能性があります。
便 排便回数 1日1~2回 1日3回以上(下痢)、1週間に3回以下(便秘) 下痢は感染や食中毒、便秘は食物繊維の摂取不足や脱水などの可能性があります。
排便タイミング 朝食後や昼食後に集中する 夜間に起こる(夜間排便) 夜間排便は大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病などの可能性があります。
排便感 便意があるときに排便する 便意がないのに排便する(無意識便)、便意があるのに排便できない(便閉) 無意識便は神経因性直腸や認知症、便閉は直腸がんや直腸ポリープなどの可能性があります。

排泄時の症状や感情の観察と意味

排泄時の症状や感情は、高齢者の排泄に関する不快感や苦痛、ストレスなどを反映する重要な指標です。排泄時の症状や感情に異常がある場合は、その原因や影響を考えて、適切な対応を行う必要があります。

排泄時の症状や感情の観察と意味について、以下の表にまとめています。

排泄物 観察項目 正常値 異常値 意味
尿 排尿時痛 なし あり 尿路結石や尿路感染、前立腺炎などの可能性があります。
尿失禁 なし あり 膀胱や尿道の機能障害や神経因性膀胱、認知症などの可能性があります。
尿意切迫感 なし あり 膀胱過活動や尿路感染、前立腺肥大などの可能性があります。
排尿時の感情 安心や快感 羞恥心や不安、恐怖など 排泄ケアに対する拒否や抵抗、排泄機能の低下や失禁などの可能性があります。
便 排便時痛 なし あり 痔や肛門裂傷、大腸炎などの可能性があります。
便失禁 なし あり 直腸や肛門の機能障害や神経因性直腸、認知症などの可能性があります。
便意切迫感 なし あり 下痢や大腸炎、大腸癌などの可能性があります。
排便時の感情 安心や快感 羞恥心や不安、恐怖など 排泄ケアに対する拒否や抵抗、排泄機能の低下や失禁などの可能性があります。

排泄の観察の注意点や申し送りの仕方

排泄の観察は、高齢者の排泄ケアにおいて欠かせない看護技術です。排泄の観察を行う際には、以下のような注意点や申し送りの仕方があります。

  • 排泄の観察は、患者のプライバシーや尊厳を尊重しながら行います。排泄の観察は、患者にとって恥ずかしいことであることを理解し、不必要な露出や視線を避けます。また、排泄の観察は、患者の同意のもとに行います。患者に観察の目的や方法を説明し、理解と協力を得ます。
  • 排泄の観察は、客観的かつ正確に行います。排泄の観察は、患者の健康状態や排泄機能の評価に重要な情報となります。排泄の観察は、観察項目や観察方法を統一し、観察結果を数値や記号などで表現します。また、排泄の観察は、観察時の状況や条件も記録します。
  • 排泄の観察は、適切に申し送ります。排泄の観察は、患者の排泄ケアの計画や評価に必要な情報となります。排泄の観察は、観察結果や観察時の状況、観察から得られた見解や問題点などを、関係者に伝えます。また、排泄の観察は、必要に応じて医師や他職種に連絡や相談を行います。

排泄の観察の記録の仕方

排泄の観察の記録は、患者の排泄ケアの履歴や証拠となる重要な文書です。排泄の観察の記録は、以下のように行います。

  • 排泄の観察の記録は、観察項目や観察方法に沿って行います。排泄の観察の記録は、観察項目や観察方法を事前に決めておき、それに従って記録します。観察項目や観察方法は、患者の状態やニーズに応じて選択します。
  • 排泄の観察の記録は、観察結果や観察時の状況を記録します。排泄の観察の記録は、観察結果を数値や記号などで表現します。観察結果に異常がある場合は、その原因や対応を記録します。観察時の状況は、観察の条件や影響因子などを記録します。
  • 排泄の観察の記録は、観察から得られた見解や問題点を記録します。排泄の観察の記録は、観察結果や観察時の状況から、患者の健康状態や排泄機能の評価を行います。観察から得られた見解や問題点は、患者の排泄ケアの計画や評価に役立てます。

まとめ

介護職は、高齢者の排泄に関して、尿や便の量や性状、排泄のタイミングや頻度などを観察し、記録することが重要です。排泄物は体内の健康状態を反映するバロメーターであり、異常があれば早期に対処する必要があります。

また、介護職は高齢者の排泄に対する心情にも配慮し、尊厳を守るような排泄介助を行うことが求められます。排泄は本来自分でコントロールできる行為であり、他者の手を借りることは喪失感や羞恥心を生じさせます。そのため、介護職は高齢者の自立を支援するとともに、プライバシーを保ち、優しい言葉や態度で接することが大切です。

排泄介助の方法は、高齢者の状態やニーズに応じて選ぶ必要があります。トイレで排泄できる場合は、歩行や移乗の手伝いや見守りを行います。トイレまで移動できない場合は、ポータブルトイレや尿器、大人おむつなどを使用します。いずれの場合も、できるだけ自力で行ってもらい、排泄介助は最低限に抑えるのがポイントです。

排泄介助の手順やポイントについては、以下の参考文献をご覧ください。

参考文献