介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ!介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ!

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介護の現場をリアルに描く社会派作品『ヘルプマン!!』の魅力とは?

『ヘルプマン!!』とは?

『ヘルプマン!!』は、2003年から2021年まで連載された介護をテーマにした漫画です。講談社の『イブニング』でスタートし、後に朝日新聞出版の『週刊朝日』に移籍しました。第40回日本漫画家協会賞大賞を受賞しています。

主人公は、高校3年生のときに介護業界を目指すことになった恩田百太郎(おんだももたろう)。年配の女性が多いと思われがちな介護職に、若い男性である百太郎が挑戦していきます。百太郎は、型破りともいえる発想力と行動力で、お年寄りやその家族の笑顔を引き出していきます。利用者主体のケアを行う百太郎の奮闘記は、「介護」に抱かれがちな負のイメージを覆し、介護業界で働く方、介護職を目指す方、介護に携わる方にとって学びの材料となっています。

『ヘルプマン!!』は、認知症の当事者目線から見た「認知症編」や高齢者の性問題を扱った「高齢者性問題編」、定年退職後の人生を描いた「セカンドライフ編」など、高齢化社会の現実と問題点を様々な角度から描いています。介護に関する知識や情報はもちろん、人間の喜怒哀楽や生き方についても考えさせられる作品です。

『ヘルプマン!!』のメッセージとは?

『ヘルプマン!!』のメッセージは、介護の現場で働く人たちの尊厳と自立を守ることです。百太郎は、介護の現場で行われている「必要悪」とされる身体拘束や胃ろうなどに疑問を持ち、利用者の意思や感情を尊重するケアを行います。また、介護の現場で働く外国人ヘルパーやケアマネージャーなどの存在や貢献を紹介し、介護の現場における多様性や協力を訴えます。さらに、介護の現場で働くことの意味や価値を問い直し、介護の仕事に対する誇りや情熱を伝えます。

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『ヘルプマン!!』のシリーズとは?

『ヘルプマン!!』は、15巻まで出版されています。各巻は、介護の現場で起こる様々なテーマや問題を扱っています。以下に、各巻のタイトルと簡単なあらすじを紹介します。

  • vol.1 介護蘇生編: 介護職に就いた主人公の恩田百太郎は、身体拘束や胃ろうといった介護の現場で行われている「必要悪」に疑問を持ちます。高齢者の尊厳と自立を守るために、胃ろうを外すべく奮闘します。
  • vol.2 介護蘇生編: 百太郎は、認知症の高齢者に対して、過去の記憶を呼び起こす「リミニセンスケア」を試みます。しかし、それが逆効果になる場合もあることを知ります。一方、百太郎の親友でケアマネージャーの神崎仁は、介護サービスの不正利用に気づきます。
  • vol.3 介護蘇生編: 百太郎は、自分の祖母が亡くなったことをきっかけに、介護の仕事から逃げ出してしまいます。しかし、介護福祉士の国家試験に合格するために、再び勉強を始めます。仁は、介護サービスの不正利用を告発するために、NPO法人を立ち上げます。
  • vol.4 認知症編: 認知症の視点から見た世界を描きます。記憶が抜け落ち、時間軸が曖昧になる。誰でも可能性があり、30代、40代でもその兆候は脳にわずかに出てくる認知症。他人ごとでは片付けられない問題に鋭く迫ります。
  • vol.5 認知症編: 認知症の高齢者とその家族の苦悩を描きます。脳溢血の後遺症で半身麻痺が残る幸助と、半年間その介護をしてきた妻の玉緒。55歳で早期退職し、実家に戻ってきた正孝は、尊厳を失った父親の姿に動揺を隠せない。そんな折、玉緒も倒れて入院。幸助の介護と必死に向き合うが、当の幸助は「恩知らず」「出来そこない」と罵るばかりで……。
  • vol.6 認知症編: 認知症の高齢者とその家族の苦悩を描きます。軽度の認知症高齢者が集まるグループホーム。体が元気でも生気がないマサルさんに、百太郎が“エロビデオ”を見せたことから、大事件が勃発!!“男”と“女”を取り戻すことで、急速に活気づいたホームだが……!?老人の性を問う、【高齢者性問題編】。
  • vol.7 介護支援専門員編: 介護保険制度のキーマンであるケアマネージャー。現場だけでは変えられない現実を知った仁は、ケアマネージャーとしてもっと大きく介護を変えようと転職する。しかし、そこには新たな介護制度の問題が山積みされていた……。要介護者、家族、ヘルパー、業者……いくつものしがらみの中で、ケアマネージャーとして考えうる最良の介護を実現することはできるのか?
  • vol.8 介護支援専門員編: 介護サービスは、介護する側の論理で出来ている!?仁がケアマネージャーとして見つめた介護企業の実態。そこには利用者の気持ちを無視した、ビジネスとしての介護があった。新制度・介護予防給付の成立とともに、日本の介護はさらなる局面を迎える!
  • vol.9 介護支援専門員編: 老人達が利用しやすい介護プランを立てるためケアマネージャーとなった仁。しかし現実はスケジュールに忙殺され、利用者に対しビジネスライクにしか付き合えなくなっていく。しかし、そんな状況でも仁を待っていたのは、ほかならぬ老人達だった。彼らの心に触れ、再び闘う意欲を取り戻した仁は、反対派だったケアマネ事業所の所長やスタッフ達のやる気を起こし、少数精鋭の仲間とともに知恵を絞り合うが……。
  • vol.10 ケアギバー編: 弟夫婦と一緒に暮らしていたはずの母親が突然小宮家にやってきた。しかも母親は認知症。キャリアウーマンの妻と、気ままに生きる娘は介護に関わろうとせず、家族の間の溝は深まるばかり。しかし、小宮は母親への愛情があって見捨てることができない。そんなとき、いつでも明るくお年寄りを敬うことを忘れないフィリピーナのヘルパーに出会い、母親に、そして小宮一家に笑顔が戻る。しかしそこには、介護の現場で働く外国人の厳しい現実もあった。
  • vol.11 介護福祉学生編: 「してやれなかったんじゃない、してやらなかったんだ……」百太郎の祖母が亡くなったことをきっかけに、介護の仕事から逃げ出してしまった百太郎。しかし、介護福祉士の国家試験に合格するために、再び勉強を始めます。そこで出会ったのは、介護福祉学科の学生たち。彼らは、介護の現場で働くことを目指しているのか?それとも、介護の現場を変えることを目指しているのか?百太郎は、自分の介護の理想と現実に向き合うことになります。
  • vol.12 介護福祉学生編: 百太郎は、介護福祉学科の学生たちとともに、介護施設の見学や実習に参加します。そこで見たのは、介護の現場の様々な問題や課題。介護の質や人材の不足、介護のイメージや評価の低さ、介護の費用や制度の複雑さなど。百太郎は、介護の現場で働くことの意味や価値を問い直します。
  • vol.13 介護福祉学生編: 百太郎は、介護福祉学科の卒業論文のテーマに、介護の現場で働く外国人の現状と課題を選びます。そこで、フィリピーナのヘルパーのリリーにインタビューを申し込みます。リリーは、日本で介護の仕事をすることで、自分の家族や国に貢献したいという思いを持っています。しかし、彼女は、日本の介護の現場で、どのような困難や差別に直面しているのでしょうか?
  • vol.14 介護福祉学生編: 百太郎は、リリーのインタビューを通して、外国人ヘルパーの実態を知ります。彼らは、日本の介護の現場で、言葉や文化の壁、資格やビザの制限、給与や待遇の低さなどに苦しんでいます。しかし、彼らは、介護の仕事に対して、情熱や誇りを持っています。百太郎は、外国人ヘルパーの存在や貢献を、日本の社会にどのように伝えることができるのでしょうか?
  • vol.15 介護福祉学生編: 百太郎は、卒業論文の発表の準備をします。しかし、彼の論文は、介護の現場で働く外国人の問題を扱っているため、教授や学生からの反発や批判を受けます。百太郎は、自分の論文の意義や価値を、どのように説得することができるのでしょうか?そして、百太郎は、卒業後の進路について、どのような決断をするのでしょうか?

『ヘルプマン!!』は、介護の現場をリアルに描いた漫画です。介護に関する知識や情報はもちろん、人間の喜怒哀楽や生き方についても考えさせられる作品です。介護に興味のある方はもちろん、漫画好きの方にもおすすめの作品です。ぜひ、読んでみてください。

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