介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ!介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ!

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介護の仕事内容とは?働く場所やメリット・デメリットについて

介護の仕事とは、高齢者や障がい者など、日常生活に困難を抱える人たちの身の回りのお世話をする仕事です。介護の仕事には、さまざまな種類や場所があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。この記事では、介護の仕事内容や働く場所の種類、やりがいや大変な点などを分かりやすく紹介します。介護の仕事に興味がある人やこれから介護職に就こうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

介護の仕事内容

介護の仕事には、身体介護や生活援助、相談援助など、さまざまな業務があります。それぞれの業務の内容やポイント、難易度、やりがいなどを具体的に紹介します。

身体介護

身体介護とは、身体が不自由な人の食事や入浴、排泄、着替えなどの身の回りのお世話をすることです。身体介護の目的は、利用者の健康や快適さ、自立性や尊厳の維持につながるようなケアを提供することです。身体介護には、以下のような業務があります。

  • 食事介助:手の動きや認知機能、嚥下機能の低下により自分で思うように食事が取れない人に配慮しながら介助をします。本人の食事のペースを気づかいながら、スプーンや箸を使って食べ物を口まで運びます。正しく座れているか気をつけながら、誤嚥に注意して慎重にケアすることが大切です。
  • 排泄介助:生理現象のため、本人の便意や尿意に合わせて臨機応変に対応しなければなりません。また、ある程度、利用者ごとに排泄のサイクルを把握しておくと、そろそろ排泄のタイミングかどうかを察知できます。利用者によって必要な介助の度合いは異なるため、トイレまでの付き添いでいい方から個室の中まで一緒に入って衣類の上げ下ろしまで手伝う必要のある方まで、その人ごとのやり方を覚えることが大切です。
  • 着脱介助:着脱介助は、介護のお仕事の中でも従事する機会の多い業務です。起床時や就寝時、お風呂に入ったあと、食事やレクリエーションなどで衣服が汚れたときに行います。介助の際は利用者の麻痺や拘縮に注意し、負担を生じさせないようにすることが大切です。
  • 入浴介助:限られた時間で安全にお風呂に入ってもらう入浴介助は、介護の中でも体力と注意力が求められる業務です。着替えから浴槽への出入りまでケガのないように慎重に介助します。老人ホームなど入所施設では午前と午後の2回に分けて利用者を入浴させます。通所施設では午前中、昼食までにグループを分けて入浴させる場合が多く、まとまった人数を安全かつ効率よく介助することが必要です。
  • 移動介助:自力で歩行できない利用者にとって欠かせない介助です。利用者の活動範囲の拡大、社会活動への参加を促すことにつながります。介助の際は介助者の過剰介助とならないように、できるだけ利用者自身の残存機能を活かすようにしましょう。
  • 体位介助:寝たきりの方など、寝返りを自力で行えない方の体位を変える介助です。同じ体位でいると体の特定の部位に圧力が集中し、血液の流れが悪くなってやがて褥瘡が生じます。褥瘡は悪化すると心肺機能の低下や感染症を引き起こす恐れがあります。長時間同じ姿勢にならないように注意し、体位を変えて血流を改善するのが体位変換のポイントです。
  • 移乗介助:病気やケガの後遺症で障がいを持った人のそばについて、転倒を予防しながら移乗します。片麻痺の場合は、左麻痺か右麻痺で立ち位置が逆になるため、利用者ごとに覚えておかなければなりません。ベッドとイス、廊下の移動など、介護現場で頻繁に発生するケアのひとつです。
  • 口腔ケア:歯磨きなどで口の中をきれいに保つだけでなく、健康保持や口腔機能向上のためのリハビリなどを含んだ幅広いケアを指します。入れ歯を含め口の中の清掃、口腔内や口周りのマッサージ、咀嚼や嚥下のトレーニング、リハビリなどが含まれます。虫歯や歯周病など口周りのトラブルを防ぐ重要な作業です。
  • 就寝介助(ナイトケア):就寝時にスムーズに消灯できるように、時間の余裕を見て部屋着からパジャマや寝間着への着替えを手伝ったり、歯みがきやスキンケアなど利用者が寝るための準備を整えます。人によってお気に入りのパジャマや就寝前の習慣が異なるので、それぞれのこだわりに合わせたケアを心がけましょう。

生活援助

生活援助とは、利用者の日常生活を支えるために必要な家事や買い物、レクリエーションなどのサービスを提供することです。生活援助の目的は、利用者の生活の質や満足度の向上、社会参加やコミュニケーションの促進、孤立や虐待の防止などにつながるような支援を行うことです。生活援助には、以下のような業務があります。

  • 掃除:利用者が日々生活している自室の掃除やゴミ出しを本人に代わって行います。清潔で快適な環境を作ることで、利用者の健康や気分の向上に貢献します。
  • 洗濯:利用者の衣服の洗濯を行います。利用者は食べこぼしや排泄物の汚れがつきやすく、汚れを落とすのが大変になることも少なくありません。日々スムーズに洗濯を行えるように、洗濯物をため込まないことが大事です。
  • 食事の準備:利用者が摂る食事の調理、配膳、下膳、片付けなどの支援を行います。利用者の好みや栄養バランス、嚥下状態などに応じて、適切な食事を提供します。食事は利用者の健康や生きがいに大きく関わるため、美味しく楽しく食べられるように工夫します。
  • 買い物:利用者が日々の生活の中で必要となる食材、日用品などを自宅近くのお店で本人に代わって購入します。利用者の希望や予算に沿って、必要なものを選びます。買い物は利用者の生活の一部であり、自分で選ぶことができるという自立感や満足感につながります。
  • 声かけ・見守り:声かけとはスタッフの側から利用者に「おはようございます」などの声をかけることです。声かけは気持ちのよい挨拶から行うのが基本です。見守りとは、利用者の安全を確保しながらも、少し距離を置いて観察することです。利用者が寝たきりの場合など、コミュニケーションが難しい場合、見守りによる関与が中心となります。
  • レクリエーション:利用者の健康や精神的な安定に役立つ遊びや行事、簡単なスポーツなどを計画します。企画から道具の準備、本番では利用者の中に入って一緒にレクリエーションを楽しんだり、進行役になったりしながら、楽しいひとときを過ごします。レクリエーションにはカラオケや合唱、園芸教室や手芸教室、フラワーアレンジメント、料理のほか室内用のボーリングや輪投げなど、頭と体を使って刺激になるものが介護施設ではよく取り入れられています。

介護の働く場所

介護の仕事は、施設や在宅など、働く場所によっても仕事内容や雰囲気が異なります。それぞれの場所の特徴やメリット・デメリット、求められるスキルや資格などを比較します。

施設介護

施設介護とは、高齢者や障がい者などが入所や通所する施設で介護サービスを提供することです。施設介護には、以下のような種類があります。

  • 特別養護老人ホーム(特養):要介護度の高い高齢者が入所し、生活全般の介護や看護、医療などを受けられる施設です。入所者の日常生活を支える身体介護や生活援助、レクリエーションなどを行います。特養は公的な施設であり、入所には市区町村の審査が必要です。
  • 介護老人保健施設(老健):病院から退院したが自宅での生活が困難な高齢者が入所し、リハビリや看護、医療などを受けられる施設です。入所者の身体介護や生活援助、機能訓練などを行います。老健は短期間の入所を目的とした施設であり、入所期間は原則3か月以内です。
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住):自立した高齢者が入居し、必要に応じて介護や看護、医療などのサービスを受けられる施設です。入居者の食事や掃除、洗濯などの生活援助、相談や見守りなどを行います。サ高住は民間の施設であり、入居には審査はありませんが、家賃やサービス料がかかります。
  • デイサービス:在宅で暮らす高齢者が通所し、介護やリハビリ、レクリエーションなどのサービスを受けられる施設です。通所者の食事や入浴、排泄などの身体介護、機能訓練やレクリエーションなどを行います。デイサービスは日帰りの施設であり、送迎サービスもあります。
  • グループホーム:認知症の高齢者が少人数で共同生活する施設です。入居者の食事や入浴、排泄などの身体介護、生活援助、見守りなどを行います。グループホームは家庭的な雰囲気の施設であり、入居者の自立や社会参加を促します。

在宅介護

在宅介護とは、高齢者や障がい者などが自宅で暮らしながら介護サービスを受けることです。在宅介護には、以下のような種類があります。

  • 訪問介護:自宅で暮らす利用者のもとに介護職員が訪問し、身体介護や生活援助などのサービスを提供することです。利用者の食事や入浴、排泄などの身体介護、掃除や洗濯などの生活援助、相談や見守りなどを行います。訪問介護は利用者の自宅で行われるサービスであり、利用者のニーズに応じて時間や内容を調整できます。
  • 訪問看護:自宅で暮らす利用者のもとに看護師が訪問し、医療的なケアや健康管理などのサービスを提供することです。利用者のバイタルチェックや服薬管理、傷の処置や注射などの医療処置、病状の観察や指導などを行います。訪問看護は医師の指示のもとに行われるサービスであり、利用者の病状に応じて頻度や内容を調整できます。
  • 訪問リハビリ:自宅で暮らす利用者のもとに理学療法士や作業療法士が訪問し、リハビリや機能訓練などのサービスを提供することです。利用者の歩行や立ち上がりなどの動作の改善、筋力や柔軟性の向上、日常生活動作の練習などを行います。訪問リハビリは医師の指示のもとに行われるサービスであり、利用者の目標に応じて計画や内容を調整できます。
  • 居宅介護支援:自宅で暮らす利用者や家族に対して、介護サービスの利用方法や介護計画の作成などの相談や支援を行うことです。利用者の要介護度やニーズに合わせて、必要なサービスや事業所を紹介したり、サービスの調整や連絡を行ったりします。居宅介護支援はケアマネージャーが担当するサービスであり、利用者の在宅生活をサポートします。

施設介護と在宅介護のメリット・デメリット

施設介護と在宅介護には、それぞれにメリットとデメリットがあります。以下に、介護職員の視点から見た施設介護と在宅介護のメリットとデメリットをまとめます。

働く場所 メリット デメリット
施設介護
  • 利用者と長期的に関われる
  • 同僚や他職種と協力できる
  • 設備や機器が充実している
  • 教育や研修が充実している
  • 資格や経験に応じた昇給や昇格のチャンスがある
  • 人員不足や過重労働が多い
  • シフト制や夜勤がある
  • 利用者の死別や退所に対する精神的な負担が大きい
  • 利用者や家族とのトラブルが発生することがある
  • 施設の方針やルールに従わなければならない
在宅介護
  • 利用者の自宅での生活をサポートできる
  • 利用者や家族との信頼関係が深まる
  • 柔軟に介護サービスを選択できる
  • 家族の負担が大きくなる
  • 緊急時の対応が遅れる可能性がある
  • 住宅の改修や介護用品の購入などで費用がかかる

施設介護と在宅介護のどちらを選ぶかは、利用者の状態や希望、家族の環境や意向などによって異なります。どちらにもメリットとデメリットがあることを理解し、利用者の生活の質を高めることを目的として、最適な介護を提供できるように努めましょう。