介護現場におけるICTの利用促進の一つとして、介護記録アプリの導入があります。介護記録アプリとは、スマホやタブレットで介護記録や連絡、請求などの業務を行えるアプリです。介護記録アプリを使うことで、紙媒体での記録や電話での連絡などの手間を省き、介護サービスの提供に集中できます。また、介護記録アプリは、介護現場のニーズに合わせてカスタマイズできるものが多く、利用者や介護職員の声を反映できます。
介護記録アプリには、様々な種類や機能がありますが、ここでは、特におすすめの介護記録アプリを3つご紹介します。
1. ケアレコ
ケアレコは、訪問介護やデイサービスなどの介護事業所向けの介護記録アプリです。ケアレコの特徴は、以下の通りです。
- 記録の簡単化:タッチ操作で簡単に記録できるほか、音声入力や写真添付もできます。また、記録のテンプレートや自動入力機能もあります。
- 情報の共有化:記録はクラウド上に保存され、事業所内のスタッフやケアマネジャーとリアルタイムに共有できます。また、利用者や家族ともメッセージや写真をやり取りできます。
- 請求の効率化:記録は自動的に請求書に反映され、介護報酬の計算や申請も簡単にできます。また、介護保険の改定にも対応しています。
ケアレコは、月額980円から利用できます。
2. ケアノート
ケアノートは、居宅介護支援事業所や訪問介護事業所などの介護事業所向けの介護記録アプリです。ケアノートの特徴は、以下の通りです。
- ケアプランの作成支援:ケアプランの作成や変更が簡単にできます。また、ケアプランの内容や目標をグラフやチャートで可視化できます。
- 記録の標準化:記録は、入退院時情報連携標準仕様や介護サービス事業所間の情報連携標準仕様に準拠しています。また、記録は、介護記録の標準項目や介護記録の記載例に基づいて作成できます。
- 情報のセキュリティ:記録は、厳重な暗号化技術で保護されています。また、アクセス権限やログイン履歴などの管理機能もあります。
ケアノートは、月額1,980円から利用できます。
3. ケアスタ
ケアスタは、介護施設やグループホームなどの介護事業所向けの介護記録アプリです。ケアスタの特徴は、以下の通りです。
- 記録の多様化:記録は、テキストだけでなく、写真や動画、音声などのメディアも利用できます。また、記録は、日誌やバイタル、食事や排泄などのカテゴリーに分けて管理できます。
- 情報の分析化:記録は、グラフや表などのビジュアルで分析できます。また、記録は、AIによって自動的に評価され、利用者の状態やリスクを把握できます。
- 情報の活用化:記録は、利用者や家族、医療機関などの関係者と共有できます。また、記録は、ケアプランやレポートなどの文書に反映できます。
ケアスタは、月額2,980円から利用できます。
まとめ
介護現場におけるICTの利用促進は、介護職員の業務効率化やサービスの質の向上につながります。ICTを活用することで、紙媒体での情報のやり取りを省力化し、介護サービスの提供に集中できるようになります。また、ICT化することで、ビッグデータの蓄積が可能となり、エビデンスに基づく介護サービスの提供を促進できます。
この記事では、介護現場におけるICTの利用促進の取り組みやメリットについて紹介しました。また、スマホやタブレットで簡単に記録や連絡ができるおすすめの介護記録アプリもご紹介しました。介護現場におけるICTの利用促進は、今後もさらに進んでいくと考えられます。介護現場におけるICTの利用促進に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。