介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ!介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ!

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介護現場におけるICT導入のメリットと事例

介護現場では、膨大な書類作成や情報共有などの業務に多くの時間と労力がかかっています。そこで、ICT(情報通信技術)を活用して業務効率化やケア品質の向上を図る取り組みが注目されています。

この記事では、介護現場でICT化を図るとどんなメリットやデメリットがあるのか、そして事業所が受け取れる報酬加算や補助金などについてもご紹介します。また、実際にICTを導入した介護事業所の事例も紹介しますので、参考にしてください。

介護現場でICT化を進めるメリット

介護現場でICT化を進めると、以下のようなメリットがあります。

  • 業務効率化:ペーパーレス化やデータ連携により、書類作成や情報共有の手間を削減できます。また、勤務シフトや請求業務なども自動化や最適化が可能になります。
  • ケア品質の向上:見守りセンサーや介護ロボットなどの機器を活用することで、利用者の安全や快適さを高めることができます。また、ICTを使って利用者や家族とのコミュニケーションを円滑にすることもできます。
  • 人材不足の解消:ICTにより、人にしかできない本質的なケアに注力できる環境を整えることができます。また、働きやすさや職場環境の改善にも繋がり、離職防止や採用促進にも効果が期待できます。
  • 報酬加算や補助金の受給:厚生労働省は、介護現場のICT化を推奨しており、ICT導入支援事業や介護報酬の加算などの制度を設けています。これらの制度を利用することで、ICT導入の費用負担を軽減することができます。

介護現場でICT化を進めるデメリット

一方で、介護現場でICT化を進めると、以下のようなデメリットもあります。

  • 導入コストや維持費:ICT機器やソフトウェアの購入や導入には、初期費用やランニングコストがかかります。また、故障や更新などのメンテナンスも必要になります。
  • 教育や研修の必要性:ICTを導入すると、職員に対してICTの操作方法やルールなどの教育や研修が必要になります。また、ICTに慣れていない職員や利用者にとっては、ストレスや不安を感じることもあります。
  • セキュリティや倫理の課題:ICTを使って個人情報や医療情報などの機密性の高いデータを扱う場合は、セキュリティ対策や個人情報保護の観点から注意が必要です。また、ICTによるケアやコミュニケーションには、人間性や倫理性などの問題も生じる可能性があります。

介護現場でICT化を進める事例

ここでは、実際に介護現場でICT化を進めた事例を紹介します。ICTの活用方法や導入効果などを参考にしてください。

事例1:チャットツールを用いた情報共有によるICT化

事業内容:訪問介護・訪問入浴・通所サービス運営、小規模
導入したICT:チャットツール
製品名:ChatWork

この事業所では、電話連絡では利用者の情報が正確に伝わっているか不安だったり、サービス責任者の業務時間の多くが電話に割かれていたりするという課題がありました。そこで、チャットツールのChatWorkを導入しました。

ChatWorkを導入したことで、以下のような効果が得られました。

  • チャットの文面でやり取りできることで情報が正確に伝わり、サービス責任者とスタッフのストレスが減った
  • サービスに集中できる環境が整い、離職防止や採用コストの低減に繋がった
  • 1日あたり約2時間半あった電話時間が70分に半減し、サービス責任者の業務効率化に繋がった

参照URL:ChatWorkの導入事例

事例2:記録作業のクラウド化・リアルタイムな情報共有によるICT化

事業内容:特別養護老人ホーム、中規模
導入したICT:ケア記録
製品名:ちょうじゅ (ケアカルテ)

この事業所では、地元の企業に独自の記録システムを作成してもらい、サーバー・パソコンを使って管理していました。しかし、スケジュール管理やケアプランはExcelで、請求は別のソフトを使ってと転記の多さによる無駄な業務、そして各様式の違いによる負担もあり、統一した様式でのデータ管理と情報共有をしたいと考えていました。そこで、クラウド型のケア記録システムのちょうじゅを導入しました。

ちょうじゅを導入したことで、以下のような効果が得られました。

  • クラウド化により、どこからでも記録や情報を確認できるようになり、利用者や家族との連絡もスムーズになった
  • リアルタイムな情報共有により、職員間の連携や指導がしやすくなり、ケアの質や安全性が向上した
  • 請求やケアプランなどの各種業務が一元管理できるようになり、転記やミスの減少による業務効率化に繋がった

参照URL:ちょうじゅの導入事例

事例3:介護ロボットの活用によるICT化

事業内容:介護老人保健施設、大規模
導入したICT:介護ロボット
製品名:HAL for Care Support

この事業所では、高齢者の自立支援や介護者の負担軽減を目的として、世界初のサイバネティックス医療機器であるHAL for Care Supportを導入しました。HAL for Care Supportは、着用者の筋電位信号を読み取って動作を補助する介護ロボットです。

HAL for Care Supportを導入したことで、以下のような効果が得られました。

  • 利用者の歩行や立ち上がりなどの動作がスムーズになり、自立度や生活の質が向上した
  • 介護者の腰や肩などの負担が軽減され、体力の消耗や怪我の予防に繋がった
  • 介護報酬の加算や補助金の受給により、導入コストや維持費の負担が軽減された

参照URL:HAL for Care Supportの導入事例

まとめ

介護現場でICT化を進めると、業務効率化やケア品質の向上などのメリットがありますが、導入コストや維持費、教育や研修、セキュリティや倫理などのデメリットもあります。ICT化を進める際には、事業所のニーズや課題に合わせて、適切なICT機器やソフトウェアを選択し、導入支援事業や報酬加算などの制度を活用することが重要です。

この記事では、介護現場でICT化を進めるメリットとデメリット、そして事例を紹介しました。ICT化に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。