介護の資格といえば、介護福祉士やケアマネジャーなどが有名ですが、これらの資格は更新手続きが必要なのでしょうか？ また、更新手続きをしないとどうなるのでしょうか？ この記事では、介護の資格更新について、その必要性や方法、注意点などを解説します。
介護福祉士の資格は更新手続きが不要
介護福祉士は、介護の現場で必要とされる国家資格のひとつです。介護福祉士の資格には有効期限がないため、 更新は不要です。 ケアマネジャーのような更新研修などもありません。 一度介護福祉士の資格を取得すれば、介護の現場から離れた期間があっても、有効なままです。
ただし、介護福祉士の資格に合格しただけでは、介護福祉士として働くことはできません。働くためには、資格登録や実務経験証明書の提出などの手続きが必要です。また、氏名や本籍の都道府県に変更があった場合や、登録証を紛失した場合は、登録情報の変更や再発行の手続きが必要です[2]。
資格登録とは、介護福祉士としての活動を行うために必要な手続きです。資格登録をすることで、介護福祉士の登録証が交付されます。登録証は、介護の現場での身分証明や、介護保険の報酬請求の際に必要となります。資格登録をするには、介護福祉士試験に合格した年の12月31日までに、都道府県の社会福祉協議会に申請する必要があります。資格登録の手数料は、都道府県によって異なりますが、一般的には5,000円程度です[4]。
実務経験証明書とは、介護福祉士の資格登録後に、介護の現場で実際に働いた経験を証明する書類です。実務経験証明書は、介護福祉士の資格登録後に、3年以内に1年以上の介護の実務経験がある場合に、所属する事業所の責任者から発行されます。実務経験証明書は、介護福祉士の資格登録後に、3年以内に1年以上の介護の実務経験がない場合には、発行されません。実務経験証明書は、介護福祉士の資格登録後に、3年以内に1年以上の介護の実務経験がある場合には、必ず発行してもらう必要があります。実務経験証明書がない場合は、介護福祉士の資格登録が無効になる可能性があります[5]。
ケアマネジャーの資格は更新手続きが必要
ケアマネジャーは、介護のプロフェッショナルとして、高齢者やその家族のニーズに応える介護サービスの計画や調整を行う人です。ケアマネジャーの資格は、介護支援専門員証というもので、 有効期間は5年間です。 介護支援専門員としての実務を続けるには、介護支援専門員証の 有効期間満了日までに、更新に必要な研修を受講したうえで、更新交付手続を申請する必要があります[3]。
更新に必要な研修は、実務経験や更新回数によって異なります。実務経験がある場合は、専門研修課程（I）と（II）に相当するカリキュラムを受講します。実務経験がない場合は、実務未経験者向けの更新研修を受けます。研修の受講期間や場所は、資格登録をした都道府県によって異なりますので、事前に確認しておきましょう[1]。
専門研修課程（I）と（II）とは、ケアマネジャーの資格更新に必要な研修のひとつです。専門研修課程（I）は、介護保険制度やケアマネジメントの基礎知識を学ぶ研修です。専門研修課程（II）は、ケアマネジメントの実践的なスキルや知識を学ぶ研修です。専門研修課程（I）と（II）は、それぞれ30時間の研修を受ける必要があります。専門研修課程（I）と（II）は、資格登録をした都道府県の社会福祉協議会や、その指定する研修機関で受講できます。専門研修課程（I）と（II）の受講料は、都道府県によって異なりますが、一般的には各20,000円程度です[6]。
実務未経験者向けの更新研修とは、ケアマネジャーの資格更新に必要な研修のひとつです。実務未経験者向けの更新研修は、介護支援専門員証の有効期間満了日から3年以内に、実務経験がない場合に受ける研修です。実務未経験者向けの更新研修は、介護保険制度やケアマネジメントの基礎知識、ケアマネジメントの実践的なスキルや知識、ケアマネジャーの倫理や法律などを学ぶ研修です。実務未経験者向けの更新研修は、60時間の研修を受ける必要があります。実務未経験者向けの更新研修は、資格登録をした都道府県の社会福祉協議会や、その指定する研修機関で受講できます。実務未経験者向けの更新研修の受講料は、都道府県によって異なりますが、一般的には40,000円程度です[7]。
更新手続きをしないとどうなるのか
介護福祉士の資格は更新手続きが不要ですが、ケアマネジャーの資格は更新手続きが必要です。では、更新手続きをしないとどうなるのでしょうか？
ケアマネジャーの資格を更新しない場合は、介護支援専門員証の有効期間満了日から1年以内に、再交付手続きをする必要があります。再交付手続きとは、更新手続きをしなかった場合に、介護支援専門員証を再び有効にするための手続きです。再交付手続きをするには、再交付研修という研修を受講する必要があります。再交付研修は、実務経験がある場合は、専門研修課程（I）と（II）に相当するカリキュラムを受講します。実務経験がない場合は、実務未経験者向けの更新研修に相当するカリキュラムを受講します。再交付研修の受講期間や場所は、資格登録をした都道府県によって異なりますので、事前に確認しておきましょう[8]。
ケアマネジャーの資格を更新しない場合は、介護支援専門員証の有効期間満了日から1年を過ぎると、介護支援専門員証は失効します。失効とは、介護支援専門員証が無効になることを意味します。失効した場合は、再交付手続きもできません。失効した場合は、ケアマネジャーの資格を再び取得するには、ケアマネジャー試験に再度合格する必要があります[9]。
ケアマネジャーの資格を更新しないと、介護支援専門員証が失効する可能性があります。失効すると、ケアマネジャーとしての仕事ができなくなります。また、ケアマネジャーの資格を再び取得するには、試験に合格する必要があります。そのため、ケアマネジャーの資格を更新することは、非常に重要です。更新手続きは、介護支援専門員証の有効期間満了日までに行うようにしましょう。
まとめ
介護の資格更新について、介護福祉士とケアマネジャーの違いを解説しました。介護福祉士の資格は更新手続きが不要ですが、ケアマネジャーの資格は5年ごとに更新手続きが必要です。介護の資格を持っている方は、自分の資格の有効期間や更新方法を把握しておくことが大切です。介護の資格を活かして、より良い介護サービスを提供しましょう。
