介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

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介護のイノベーション IoTの介護でのメリットについて

介護業界は、人材不足やサービスの質の低下など、多くの課題を抱えています。そのような課題の解決に、IoT(モノのインターネット)を活用する取り組みが注目されています。IoTとは、センサーやソフトウェアなどが搭載された機器がインターネットに接続され、データのやり取りを行うことです。介護現場にIoTを導入することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。本記事では、IoTの介護でのメリットについて、具体的な事例やデータを交えて紹介します。

IoTの介護でのメリット

IoTの介護でのメリットは、大きく分けて以下の5つになります。

  • 業務負担の軽減
  • 介護サービスの質の向上
  • 緊急時対応の迅速化
  • 事故の防止
  • 自立支援のサポート

業務負担の軽減

介護スタッフにとって、利用者の直接介護以外で時間を割かれているのは記録業務です。ほとんどの事業所でパソコンによる記録入力や管理が一般的ですが、最新のモバイル機器を活用すれば、持ち運びができるだけでなく、その場で入力できるので、記録のためにスタッフルームに戻る必要がなくなり、時間の削減が可能となります。

また、IoT機器を利用した見守りシステムや介護ロボットなども、介護スタッフの業務負担を軽減することができます。例えば、ドアやエアコンなどの非接触型の見守りシステムは、利用者の居室の状況や行動パターンをリアルタイムで把握できるため、頻繁な見回りや声かけが不要になります。介護ロボットは、利用者の移動や入浴などの介助を行うことで、介護スタッフの身体的な負担を軽減できます。

介護サービスの質の向上

業務負担が減ることで介護スタッフの心身的な負担が軽減され、時間に追われることなく利用者と関わる時間が増えます。IoT技術を導入することによって、人でなければできないこと、ICT機器を活用してできることなど、業務を一旦整理することも有効です。その結果、利用者と関わる時間が増えることで、介護サービスの質が向上します。

また、IoT機器により利用者の健康状態や生活状況のデータを収集・分析することで、一人ひとりに合った個別介護計画を作成し、最適なケアを実施することができます。例えば、体の動きや心拍数などを計測する腕時計型のIoT機器は、利用者の身体機能や生活動作にあったリハビリメニューを作成することが可能です。介護スタッフは利用者それぞれにあったメニューを組み立て、その効果を検証することが自立支援をサポートする上で必要不可欠となります。

緊急時対応の迅速化

介護スタッフは変則勤務で24時間介護にあたるため、時間帯によっては少ないスタッフ数で利用者の対応をせざるを得ません。介護スタッフが少ない時間帯に利用者が体調不良を起こした際、スタッフ間で連絡が素早くとれるインカム無線といったICT機器があれば、その場で他のスタッフへ応援依頼ができ、緊急対応ができます。

また、IoT機器により利用者の健康状態を常にモニタリングすることで、異常が発生した場合にすぐに通知を受け取ることができます。例えば、利用者の転倒や心拍数の変化などを検知するIoT機器は、事故や急変の早期発見に役立ちます。これにより、介護スタッフは迅速に対応し、利用者の安全を確保できます。

事故の防止

介護現場で起こる事故の中には、介護スタッフの不注意が原因で起こる事故があります。例えば、認知症の利用者に食後の服薬を行う際、別々のスタッフが同じ利用者に薬を配ってしまうという事故は、まさにスタッフの不注意によるものです。実際の介護現場ではそういった場合、再発防止策として複数のスタッフによるダブルチェックを取り入れ確認を行っている事業所もあります。

しかしIoTを活用すれば、そのような人的リソースを割かなくても、配薬した介護スタッフがすぐに電子機器で入力し、他のスタッフが配薬済みであることを配る前に伝達し 確認できるようになります。このように、IoT技術を利用することで、介護スタッフの不注意による事故を防止することができます。

自立支援のサポート

介護の目的は、利用者の自立を支援することです。しかし、介護スタッフが常に利用者のそばにいることは、利用者の自立心を奪うことにもなりかねません。IoT技術を活用することで、利用者の自立を促すことができます。例えば、音声認識や人工知能を搭載したIoT機器は、利用者に日常生活のアドバイスや会話を提供することで、利用者の孤独感を和らげ、自己肯定感を高めることができます。また、利用者の好みや嗜好に合わせた音楽や映像などを提供するIoT機器は、利用者の心理的な安定や快適さを向上させることができます。

まとめ

本記事では、IoTの介護でのメリットについて、具体的な事例やデータを交えて紹介しました。IoTの介護でのメリットは、業務負担の軽減、介護サービスの質の向上、緊急時対応の迅速化、事故の防止、自立支援のサポートの5つになります。介護現場にIoTを導入することで、介護スタッフと利用者の双方にとって、より良い介護環境を実現することができます。介護のイノベーションに興味のある方は、ぜひIoTの介護についてもっと知ってみてください。

参考文献

  1. https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64683390W0A320C2EE8000/
  2. https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2009/04/news022.html
  3. https://www.nedo.go.jp/content/100898202.pdf
  4. https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/60/1/60_2/_pdf/-char/ja
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  6. https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000217724.pdf
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