介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ！介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ！

MENU

高齢者の食事で注意すべきポイントは？重要な栄養素や食べやすい食事の工夫、誤嚥や窒息の対処法について

介護 介護の現場

高齢者の食事は、健康や生活の質に大きく影響します。しかし、加齢に伴って、食欲や味覚が低下したり、噛む力や飲み込む力が弱くなったりすることで、食事に関する悩みや困りごとが増えることもあります。そこで、この記事では、高齢者の食事で注意すべきポイントについて紹介します。具体的には、以下の内容について解説します。

  • 高齢者に必要な栄養素とその摂取方法
  • 高齢者が食べやすい食事の工夫と介護食の種類
  • 高齢者の食事で起こりやすい事故（誤嚥や窒息）の予防と対処法

高齢者の食事に関する正しい知識と工夫を身につけて、美味しく安全に食事を楽しむための参考にしてください。

高齢者に必要な栄養素とその摂取方法

高齢者に必要な栄養素は、若いときと同じように、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル・水分の6つです。しかし、加齢によって代謝や消化吸収の能力が低下するため、必要な量やバランスが変わってきます。特に、以下の栄養素には注意が必要です。

  • たんぱく質：筋肉や免疫力の維持に必要ですが、高齢者は筋肉量が減少するとともに、たんぱく質の利用効率が低下するため、若いときよりも多く摂取する必要があります。一日に必要な量は、体重1kgあたり1.2～1.5gと言われています。たんぱく質は、肉・魚・卵・大豆製品などに多く含まれていますが、硬いものは食べにくい場合があるので、やわらかく調理したり、小さく切ったり、すりつぶしたりすると食べやすくなります。
  • カルシウム：骨や歯の健康に必要ですが、高齢者は骨粗しょう症のリスクが高まるため、十分な摂取が必要です。一日に必要な量は、600mgと言われています。カルシウムは、牛乳・チーズ・ヨーグルト・小魚・ひじき・わかめなどに多く含まれていますが、乳製品は消化不良を起こしやすい場合があるので、少量ずつ摂るようにしましょう。
  • 食物繊維：便秘や高血圧・高血糖・高脂血症の予防に効果がありますが、高齢者は食物繊維の摂取量が不足しがちです。一日に必要な量は、20g以上と言われています。食物繊維は、野菜・果物・海藻・きのこ・豆類などに多く含まれていますが、硬いものは噛みにくい場合があるので、煮たり蒸したりしてやわらかくしたり、すりおろしたりすると食べやすくなります。

高齢者の食事は、栄養バランスだけでなく、食べる量も重要です。食事量が減ると、栄養不足や低栄養になりやすく、免疫力の低下や筋力の低下などの問題が起こります。食事量を増やすためには、以下の工夫が有効です。

  • 食事の回数を増やす：一度にたくさん食べるのが苦手な場合は、少量でも回数を増やして、一日に必要な量を摂るようにしましょう。間食や夜食も利用して、栄養補給をしましょう。
  • 食事の見た目や味を工夫する：食欲が低下すると、食事に興味を持ちにくくなります。そこで、色や形や盛り付けなどで食事の見た目を工夫したり、香りや旨味や酸味などで食事の味を工夫したりすると、食べる気分が高まります。
  • 食事の時間や場所を工夫する：食事の時間は、利用者の体調や好みに合わせて柔軟に調整しましょう。食事の場所は、できるだけ明るく清潔で快適な環境にしましょう。また、家族や友人などと一緒に食べることで、会話や笑顔が生まれて、食事を楽しむことができます。

高齢者が食べやすい食事の工夫と介護食の種類

高齢者が食べやすい食事とは、噛みやすく、飲み込みやすく、消化しやすい食事です。具体的

高齢者が食べやすい食事とは、噛みやすく、飲み込みやすく、消化しやすい食事です。具体的には、以下のような工夫があります。

  • 食材をやわらかくする：肉や野菜などは、煮込んだり蒸したりしてやわらかくしたり、すりつぶしたりミキサーにかけたりしてペースト状にしたりします。また、米やパンなどは、水分を加えてふやかしたり、おかゆやパンがゆにしたりします。
  • 食材を小さくする：肉や野菜などは、一口大やスプーンで食べられる大きさに切ったり、すりおろしたりします。また、魚や果物などは、骨や皮や種などを取り除いたりします。
  • 食材をとろみ付ける：スープや汁物などは、とろみ材や片栗粉などを加えてとろみをつけたり、ゼラチンや寒天などで固めたりします。また、水やお茶などの飲み物も、とろみをつけると飲みやすくなります。

高齢者が食べやすい食事には、介護食と呼ばれる種類があります。介護食とは、噛む力や飲み込む力が低下した人に適した食事のことで、以下のような区分があります。

区分 特徴 例
区分1 普通のご飯が容易に噛めるレベル。硬いものや大きい食品はやや食べにくいことがある きざみ食：食材を5mm以下に刻んだもの
区分2 木綿豆腐が歯ぐきで潰せるレベル。硬いもの、大きいものは食べづらく、場合によっては飲み込みにくいことがある ソフト食：食材をやわらかくしたり、舌や歯ぐきでつぶせるようにしたもの
区分3 絹ごし豆腐が舌でつぶせるレベル。細かくてやわらかければ食べられるが、水やお茶が飲み込みにくいことがある ミキサー食：食材をペースト状にしたもの
区分4 ペースト状のおかゆなど、噛まなくて良いレベル。固形物は小さくても食べづらく、水やお茶が飲み込みづらい ゼリー食：食材をゼリー状にしたもの

介護食の選び方や作り方については、以下の記事が参考になります。

高齢者の食事は、栄養だけでなく、食べる楽しみや満足感も大切です。食事の見た目や味や香りを工夫したり、食事の時間や場所や仲間を工夫したりすることで、食事を楽しむことができます。高齢者の食事に関する正しい知識と工夫を身につけて、美味しく安全に食事を楽しむための参考にしてください。

高齢者の食事で起こりやすい事故（誤嚥や窒息）の予防と対処法

高齢者の食事では、誤嚥や窒息といった重大な事故が起こる可能性があります。誤嚥とは、食べ物や唾液などが気道に入ってしまうことで、肺炎や窒息の原因になります。窒息とは、気道が詰まって呼吸ができなくなることで、脳に酸素が届かずに意識を失ったり、死亡したりする危険性があります。これらの事故は、高齢者の不慮の死の最も多い原因です[^1^][1]。そこで、この記事では、高齢者の食事で起こりやすい事故の予防と対処法について紹介します。具体的には、以下の内容について解説します。

  • 誤嚥や窒息の原因と症状
  • 誤嚥や窒息の予防法
  • 誤嚥や窒息の対処法

高齢者の食事は、安全に注意しながら、美味しく楽しむことができるように工夫しましょう。

誤嚥や窒息の原因と症状

誤嚥や窒息の原因は、主に嚥下機能の低下にあります。嚥下機能とは、食べ物を口から摂取して、食道を通って胃に運ぶ一連の動作のことです。嚥下機能は、口腔内の筋肉や神経の働きによって支えられていますが、加齢や病気によって衰えることがあります。嚥下機能が低下すると、以下のような問題が起こります。

  • 食べ物を咀嚼できない：食べ物を細かく噛めないと、飲み込むときに気道に入りやすくなります。また、咀嚼することで唾液が分泌されますが、唾液が少ないと食べ物が口の中にこびりついたり、喉につまりやすくなります。
  • 食べ物を飲み込めない：食べ物を飲み込むときには、喉の奥にある嚥下反射という反応が起こります。嚥下反射によって、気管に蓋がされて食べ物が食道に流れるようになりますが、嚥下反射が弱まると、食べ物が気管に入ってしまいます。
  • 食べ物を吐き出せない：食べ物が気管に入ってしまったときには、むせて咳をして食べ物を吐き出そうとします。しかし、咳をする力が弱まると、食べ物を吐き出せずに気道を塞いでしまいます。

誤嚥や窒息の症状は、以下のようになります。

  • 誤嚥の症状：食べ物や唾液などが気道に入ると、むせて咳が出ます。また、食事中や食事後に発熱や呼吸困難、声がガラガラするなどの症状が出ることがあります。これらの症状は、誤嚥性肺炎という重篤な病気のサインです。
  • 窒息の症状：食べ物が気道を塞いでしまうと、呼吸ができなくなります。顔が赤くなったり、青くなったり、意識が朦朧としたり、失神したりすることがあります。窒息は、脳に酸素が届かなくなるため、命に関わる危険性があります。

誤嚥や窒息の予防法

誤嚥や窒息を予防するためには、食事の内容や方法を工夫することが大切です。以下のようなポイントに注意しましょう。

  • 食事の内容：誤嚥しやすい食べ物は、硬いものや粉っぽいもの、酸っぱいもの、サラサラした液体などです。これらの食べ物は、やわらかくしたり、とろみをつけたり、ペースト状にしたりすると飲み込みやすくなります。また、食べ物の大きさや形も調整しましょう。一口大やスプーンで食べられる大きさに切ったり、骨や皮や種などを取り除いたりします。
  • 食事の方法：食事のときには、正しい姿勢で食べることが重要です。背筋を伸ばして、顎を少し下げた状態で食べましょう。また、食べるスピードや量も調整しましょう。ゆっくりと噛んで飲み込んだことを確認してから次の一口を食べます。食事中に水やお茶を飲むときには、食べ物を飲み込んだ後に飲みましょう。
  • 食事の環境：食事の環境も誤嚥や窒息の予防に影響します。食事の場所は、明るく清潔で快適な環境にしましょう。また、食事の時間は、体調や好みに合わせて柔軟に調整しましょう。食事中は、テレビや音楽などの雑音を避けて、食事に集中できるようにしましょう。また、家族や友人などと一緒に食べることで、会話や笑顔が生まれて、食事を楽しむことができます。

誤嚥や窒息の対処法

もし誤嚥や窒息が起こった場合、どう対処すればよいでしょうか。以下のような方法があります。

  • 咳を促す：誤嚥した人が咳をしている場合は、咳を続けるように声をかけて励まします。咳は気道に入った異物を排出する自然な反応です。咳が止まってしまった場合は、次の方法に移ります。
  • 背部叩打法：誤嚥した人の頭を下げて、肩甲骨の間を手のひらで力強く５回叩きます。これにより、気道に入った異物を外に押し出すことができます。叩くときには、手首に近い部分を使って、頭の方向に叩くようにします。叩いた後には、異物が口から出てきたかどうかを確認します。出てきていない場合は、次の方法に移ります。
  • 腹部突き上げ法（ハイムリック法）：誤嚥した人の背後に立って、両手を腹部に回し、へそより上、みぞおちより下の位置に握りこぶしをあてがいます。もう一方の手で握りこぶしをつかみ、一気に上方に引き上げるように腹部を押します。これにより、肺の中の空気を利用して、気道に入った異物を吐き出すことができます。押すときには、剣状突起や胸骨の真下を圧迫しないように注意します。押した後には、異物が口から出てきたかどうかを確認します。出てきていない場合は、背部叩打法と腹部突き上げ法を交互に繰り返します。
  • 心肺蘇生法（CPR）：誤嚥した人が意識を失ってしまった場合は、直ちに心肺蘇生法を行います。心肺蘇生法とは、胸骨圧迫と人工呼吸を交互に行うことで、心臓と肺の機能を代行する方法です。胸骨圧迫と人工呼吸の割合は、成人では30:2、小児では15:2です。人工呼吸を行うときには、気道に異物がないかを確認し、あれば取り除きます。心肺蘇生法を行うときには、救急車の到着まで続けます。

誤嚥や窒息の対処法については、以下の記事が参考になります。

誤嚥や窒息は、重大な事故につながる可能性があります。食事の内容や方法を工夫することで予防することができます。また、もし起こってしまった場合は、迅速に正しい対処法を行うことが大切です。誤嚥や窒息の対処法について正しい知識を身につけて、安全に食事を楽しむための参考にしてください。