介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ!介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ!

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介護事故を防ぐには?ありがちな事例と対処方法

介護事故とは、介護サービスの提供中に利用者や家族に身体的・精神的な被害が生じる事故のことです。介護事故は、介護職員のミスだけでなく、利用者の状態や環境要因によっても発生します。介護事故は、利用者の健康や生活の質を低下させるだけでなく、介護職員や事業者にも責任や負担が生じる可能性があります。そこで、この記事では、介護事故の種類や事例、原因と対策について解説します。介護事故を未然に防ぐためには、どのようなリスクマネジメントが必要なのでしょうか。

介護事故の種類と事例

介護事故には、転倒や転落、誤嚥、誤薬などいくつかの類型がありますが、特に多い事故は転倒だといわれています。ここでは、介護サービス中に起こりやすい代表的な介護事故の種類と事例をご紹介します。

転倒

利用者は加齢により筋力や視力、バランス感覚が低下し、若い人に比べて転倒リスクが高くなります。転倒時に足を骨折し、歩行が困難になって車いすや寝たきりになるケースも少なくありません。転倒事故の事例は以下のとおりです。

  • 利用者が自分で立ち上がろうとしたとき
  • 利用者が杖を忘れて歩行しようとしたとき
  • 施設内の曲がり角で人とすれ違うとき
  • 方向転換の際にバランスを崩したとき
  • 後ろから声をかけられ、振り返ろうとしたとき

転落

ベッドや椅子、車いす、便座などから転落する事故です。転落事故の事例は以下のとおりです。

  • 利用者の体に合わない車いすを使い、ずり落ちたとき
  • トイレでの排泄介助中、利用者が1人で便座から立ち上がろうとしたとき
  • 利用者が1人でベッドから降りようとしたとき
  • 入浴中にシャワー椅子から立ち上がろうとしたとき

誤嚥

誤嚥は、食べ物や飲み物が気管に入ってしまう現象で、窒息や誤嚥性肺炎に至る危険があります。利用者は、加齢による唾液の減少や歯のトラブルなど、自覚がなくても軽度の嚥下障害を持っていることがあるので注意が必要です。誤嚥事故の事例は以下のとおりです。

  • 施設のイベントで通常とは違う食事を提供したとき
  • 利用者に合わない食事形態(刻み食など)を提供したとき
  • 食事中にむせたり、せきが出たりしたとき

誤薬

誤薬は、誤った量や指定外の時間で薬を飲んでしまう、もしくは他人の薬を飲んでしまう事故です。誤薬をすると、薬の種類や量によっては命に関わるため、十分な注意が必要です。人為的なミスによって起こりやすい事故なので、服薬前・服薬中の確認を徹底することで防止できます。誤薬事故の事例は以下のとおりです。

  • 看護師や介護職員が誤った薬を提供したとき
  • 介護スタッフが目を離したすきにほかの利用者の薬を飲んでしまったとき
  • 服薬忘れや服薬過剰
  • 薬が飲めずに床に落ちていたとき

介護事故の原因

介護事故が発生する背景には、介護をする側と介護を受ける側それぞれの要因があります。

介護職員・事業所側が原因の場合

事業所の教育体制が十分でないことにより、知識と技術が不足することに起因する事故があります(例:車いす移乗の際の皮膚剥離など)。手すりなどの設備が整っていないことが原因で事故が起こることがあります。介護職員同士や他職種との連携が不十分で事故を招くこともあるでしょう。また、経験を積んでくるうちに慣れが発生し、思い込みや確認不足による事故や、多忙や人手不足により事故発生のリスクが高まるケースもあります。

利用者側が原因の場合

利用者は、加齢に伴って足が不自由になっていたり、自分で食事や排泄をするのが困難になっていたりするなど、さまざまな症状を抱えています。若い人に比べて日常生活でトラブルが起こる可能性が 高まるケースもあります。また、利用者は自分の状態を正しく伝えられなかったり、介護職員の指示に従わなかったりすることで事故を引き起こすことがあります。利用者の意思や気持ちを尊重しつつ、安全に配慮することが大切です。

介護事故の対策

介護事故を防ぐためには、事前にリスクを把握し、事後には原因を分析し、改善策を講じることが必要です。具体的な対策は以下のとおりです。

事前対策

  • 利用者の状態やニーズに応じた個別のケアプランを作成し、定期的に見直すこと
  • 利用者の体調や行動の変化に気づき、早期に対応すること
  • 介護職員の教育や研修を充実させ、知識と技術を向上させること
  • 介護職員同士や他職種との連携や情報共有を密にすること
  • 施設内の設備や環境を安全に整備すること
  • 介護職員の負担やストレスを軽減すること

事後対策

  • 事故が発生した場合は、速やかに利用者の安全確保と応急処置を行うこと
  • 事故の内容や経過、対応状況を記録し、関係者に報告すること
  • 事故の原因や背景を分析し、再発防止のための改善策を立案し、実施すること
  • 事故の内容や改善策を公表し、透明性と信頼性を高めること

まとめ

介護事故は、介護サービスの提供中に利用者や家族に身体的・精神的な被害が生じる事故のことです。介護事故は、介護職員のミスだけでなく、利用者の状態や環境要因によっても発生します。介護事故を防ぐためには、事前にリスクを把握し、事後には原因を分析し、改善策を講じることが必要です。介護事故は、利用者の健康や生活の質を低下させるだけでなく、介護職員や事業者にも責任や負担が生じる可能性があります。介護事故を未然に防ぐためには、どのようなリスクマネジメントが必要なのでしょうか。