介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

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高齢者の肺炎はどうすればいい?原因と対策を解説

高齢者の肺炎の原因と症状、予防と治療法をわかりやすく解説

高齢者にとって肺炎は非常に危険な病気です。その理由は、抵抗力・免疫力が低下しているため肺炎になりやすく症状も急激に悪化することと、典型的な肺炎の症状が出にくいことで発見が遅れることです。なるべく早く病院で適切な診断・治療を受けてください。この記事では、高齢者の肺炎の原因や症状、予防と治療法についてわかりやすく解説します。

高齢者の肺炎の原因は?

肺炎とは、細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染することで起こる炎症のことです。肺炎の原因となる病原微生物には、肺炎球菌やインフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマなどさまざまな種類がありますが、そのうち最も多いのが肺炎球菌です。肺炎球菌は、莢膜(きょうまく)という分厚い膜で包まれているため、からだの免疫からの攻撃に強く、退治するのが難しい細菌です。

高齢者の肺炎の多くの原因は、風邪やインフルエンザなどの病気から二次的に引き起こす細菌性肺炎と唾、痰、胃液や食物残渣(食べ物のかす)が、気管から肺に入って炎症を起こす誤嚥性肺炎です。高齢者は、病気や老化による嚥下(えんげ)機能の低下と考えられています。嚥下とは口の中の唾液や食物を胃まで飲み下す過程のことです。高齢者は、病気や老化により嚥下機能が低下することで、食事中だけでなく、寝ているときも口腔内の唾液や食物残渣が気管に入ることがあります。食道にうまく食物を送り込む機能や気道に入りそうな唾液や痰、食物残渣を咳をして吐き出す力が低下していることで、口の中に出せず誤って気管から肺の中まで入り炎症を起こすのです。これが、高齢者が誤嚥性肺炎になる最も多いケースです。

高齢者の肺炎の症状は?

肺炎の症状は、発熱や咳、たん、息切れ、胸の痛みなど、風邪とよく似た症状があらわれます。7~10日以上も咳が続く、高熱が続く、息が苦しい、息を吸うと胸が痛いといった状態であれば、風邪ではなく肺炎の可能性があります。症状が長引く場合は、医療機関を受診しましょう。

ただし、高齢の方では、上記のような典型的な肺炎の症状がみられないこともあります。「元気がない」「食欲がない」などの症状が肺炎によるものである可能性もあるため、周囲の方は、高齢者の体調不良を見逃さないよう注意が必要です。

高齢者の肺炎の予防方法は?

肺炎の予防方法は大きく2つあります。毎日の感染対策とワクチン接種です。毎日の感染対策としては、うがいや手洗い、マスクの着用などをしっかり行うことが大切です。肺炎の原因になる細菌やウイルスがからだに入りこまないようにしましょう。ワクチン接種としては、肺炎球菌ワクチンの接種が強く推奨されています。肺炎球菌ワクチンは、肺炎の原因菌である肺炎球菌に対する免疫力を高めることで、肺炎の発症

肺炎の発症や重症化を予防することができます。肺炎球菌ワクチンは、65歳以上の方に1回接種することが基本ですが、医師の判断により2回目の接種が必要な場合もあります。また、インフルエンザワクチンの接種も肺炎の予防に効果的です。インフルエンザにかかると、肺炎にかかりやすくなるからです。インフルエンザワクチンは、毎年秋から冬にかけて接種することが推奨されています。

高齢者の肺炎の治療法は?

肺炎の治療法は、原因となる病原微生物によって異なりますが、一般的には抗生物質を用いた薬物療法が行われます。抗生物質は、細菌に対して効果がありますが、ウイルスには効果がありません。そのため、肺炎の原因がウイルスである場合は、抗ウイルス薬や解熱剤などの対症療法が行われます。肺炎の治療には、病院での入院や点滴、酸素吸入などが必要な場合もあります。肺炎の重症度や患者の年齢や基礎疾患などによって、治療法や期間は異なります。医師の指示に従って、治療を受けましょう。

まとめ:高齢者の肺炎は早期発見・早期治療が重要

高齢者の肺炎は、風邪やインフルエンザから二次的に引き起こされる細菌性肺炎や、誤嚥によって引き起こされる誤嚥性肺炎が多くみられます。高齢者は、抵抗力・免疫力が低下しているため、肺炎になりやすく、症状も重くなりやすいです。また、典型的な肺炎の症状が出にくいこともあり、発見が遅れることもあります。肺炎は、早期発見・早期治療が重要です。肺炎の症状に気づいたら、すぐに医療機関を受診しましょう。肺炎の予防には、毎日の感染対策とワクチン接種が効果的です。肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの接種を受けましょう。

項目 内容
原因 細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染することで起こる炎症
症状 発熱や咳、たん、息切れ、胸の痛みなど。高齢者は典型的な症状が出にくいこともある
予防 毎日の感染対策とワクチン接種(肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチン)
治療 抗生物質や抗ウイルス薬などの薬物療法。入院や点滴、酸素吸入などが必要な場合もある