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高齢者の変形性膝関節症について知っておきたいこと

変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減って関節が変形し、痛みや腫れ、動きづらさなどの症状を引き起こす病気です。高齢者に多く見られる疾患で、女性の方が男性よりも発症しやすいと言われています。変形性膝関節症は、日常生活に大きな影響を与えるだけでなく、歩行障害や骨折のリスクを高めるなど、健康やQOLにも悪影響を及ぼします。この記事では、変形性膝関節症の原因や症状、治療法や予防法などについて詳しく解説します。

目次

変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症の原因は、加齢や過度な負荷によって膝関節の軟骨がすり減り、骨同士がぶつかって変形することです。軟骨は関節の動きを滑らかにし、衝撃を吸収する役割を果たしていますが、加齢によって弾力性や水分量が低下し、摩耗しやすくなります。また、肥満やスポーツ、重労働などで膝関節に過度な負荷がかかると、軟骨が損傷しやすくなります。軟骨がすり減ると、骨同士が直接ぶつかり合って痛みや炎症を引き起こします。さらに、骨の増殖や骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のとげができて、関節の変形や可動域の制限を招きます。

変形性膝関節症の原因には、遺伝的な素因や外傷、感染なども関与すると考えられています。遺伝的な素因とは、軟骨の質や形、関節の構造などが先天的に不良であることを指します。外傷とは、骨折や靭帯損傷、半月板損傷などの膝関節にダメージを与えることを指します。感染とは、化膿性関節炎などの関節内に細菌が侵入することを指します。これらの要因は、軟骨の損傷や変性を早めることがあります。

変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の症状は、初期には軽度であることが多く、気づかないこともあります。しかし、病気が進行すると、以下のような症状が現れます。

  • 膝の痛み:膝に体重がかかるときや歩き始め、階段の昇降などに痛みが生じます。痛みは関節の内側や前面に感じることが多く、安静時には和らぎます。しかし、病気が進むと、安静時や夜間にも痛みが続くようになります。
  • 膝の腫れ:関節内に炎症が起こると、関節液が過剰に分泌されて膝が腫れます。腫れは痛みや動きづらさを増やします。腫れがひどい場合は、関節液を抜く必要があります。
  • 膝の動きづらさ:関節の変形や拘縮によって、膝の可動域が制限されます。膝をまっすぐ伸ばすことや90度以上曲げることができなくなります。正座やしゃがむことが困難になります。
  • 膝の変形:関節の内側がすり減ると、膝が内側に曲がってO脚になります。関節の外側がすり減ると、膝が外側に曲がってX脚になります。関節の変形は、歩行や姿勢に影響を与えます。
  • 膝の音:関節の動きに伴って、カサカサとした音やゴリゴリとした音が聞こえることがあります。これは、軟骨がすり減って骨同士がぶつかることや、関節内に空気が入ることによるものです。

変形性膝関節症の症状は、個人差があります。症状が出ている場合は、早めに医師に相談しましょう。

変形性膝関節症の治療法

変形性膝関節症の治療法には、保存的治療と手術療法があります。保存的治療は、痛みや炎症を抑える薬物療法や、関節の可動域や筋力を維持する運動療法、関節に負担をかけない生活指導などが含まれます。手術療法は、関節の変形がひどくて保存的治療が効果がない場合に行われる手術です。関節の表面を削って、人工的な部品に置き換えます。人工関節は金属やプラスチック、セラミックなどの材質でできています。手術後は痛みが大幅に改善され、歩行も可能になりますが、正座や激しい運動はできなくなります。また、人工関節の寿命は15〜20年と限られており、再手術が必要になる場合があります。そのため、高齢者や活動性の低い方に適しています。入院期間は2週間から2ヵ月程度です。費用は3割負担で約24万円、1割負担で約8万円です。

変形性膝関節症の予防法

変形性膝関節症を予防するためには、日常生活の中で対策を行うことが大切です。以下に、予防法の例を挙げます。

  • 膝に負担のかかる姿勢を避ける:正座や和式トイレでしゃがむといった姿勢は、膝に過度な圧力をかけることになります。できるだけ避けるようにしましょう。また、長時間同じ姿勢でいることも膝に良くありません。定期的に休憩をとって、膝を動かしたり、ストレッチをしたりしましょう。
  • 膝を温める:膝を冷やすと、血流が悪くなり、軟骨の栄養や水分の供給が低下します。膝を温めることで、血流を改善し、軟骨の健康を保つことができます。湯船につかったり、湿布やカイロを貼ったり、膝当てをしたりすることがおすすめです。
  • 軟骨の成分を摂取する:軟骨は、グルコサミンやコンドロイチンといった成分で構成されています。これらの成分は、食事やサプリメントから摂取することができます。グルコサミンやコンドロイチンには、軟骨の再生や炎症の抑制などの効果が期待されています。ただし、効果には個人差があり、副作用やアレルギーの可能性もあるので、医師に相談してから使用しましょう。
  • 適度な運動をする:運動は、膝関節の可動域を維持したり、周囲の筋肉を強化したりすることに役立ちます。筋肉が強くなると、膝にかかる負担が軽減されます。運動は、膝に負担の少ないものを選びましょう。例えば、水泳や自転車、ウォーキングなどがおすすめです。運動前には、十分に準備運動をして、膝を温めてから始めましょう。
  • 体重を管理する:肥満は、膝にかかる負担を増やす原因になります。体重を減らすことで、膝の痛みや変形の進行を抑えることができます。体重を管理するためには、バランスの良い食事と適度な運動が必要です。食事では、野菜や果物、魚や豆類などの食物繊維やタンパク質を多く摂り、揚げ物や甘いもの、アルコールなどのカロリーの高いものは控えましょう。

まとめ

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減って関節が変形し、痛みや腫れ、動きづらさなどの症状を引き起こす病気です。高齢者や女性に多く見られます。原因は、加齢や過度な負荷、遺伝的な素因、外傷、感染などが考えられます。治療法は、保存的治療と手術療法があります。保存的治療は、薬物療法や運動療法、生活指導などで症状を緩和する方法です。手術療法は、関節の表面を削って人工関節に置き換える方法です。予防法は、膝に負担のかかる姿勢を避けることや、膝を温めること、軟骨の成分を摂取すること、適度な運動をすること、体重を管理することなどがあります。変形性膝関節症は、早期に発見し、適切な治療や予防を行うことが重要です。