介護の仕事とは、高齢者や身体・精神に障害のある人に対して、身体介護や生活援助、相談・助言、社会活動支援などの仕事を行う職です。介護の仕事は、人と人とのふれあいが多く、やりがいや感動を感じることができますが、同時に体力や精神力が必要なハードな仕事でもあります。
この記事では、介護の仕事内容の主な15種類の業務と、それぞれの難易度ややりがいを、現役介護士の体験から紹介します。介護の仕事を詳しく知りたい方、自分でも介護ができるか不安を感じている方、よりステップアップしたい方はぜひ参考にしてください。
1.身体介護
身体介護とは、利用者の身体的なケアを行うことです。食事や排泄、入浴や着脱など、日常生活に必要な動作を支援します。身体介護は、利用者の健康や快適さ、尊厳の維持に直結する重要な業務ですが、介護事故や感染症のリスクも高いため、安全性や衛生性にも配慮しなければなりません。
食事介助
食事介助とは、手の動きや認知機能、嚥下機能の低下により自分で思うように食事が取れない人に配慮しながら介助をすることです。本人の食事のペースを気づかいながら、スプーンや箸を使って食べ物を口まで運びます。正しく座れているか気をつけながら、誤嚥に注意して慎重にケアすることが大切です。
食事介助のお仕事難易度：★★☆☆☆
食事介助は、利用者の嚥下状態や食事形態によって介助方法が異なるため、事前に把握することが必要です。また、食事の時間は利用者にとって楽しみな時間でもあるため、味や見た目、季節感や会話などにも気を配ることが求められます。
食事介助のやりがいポイント
食事介助のやりがいは、利用者の笑顔や感謝の言葉を直接受け取れることです。食事を通して利用者の好みや性格、思い出などを知ることができ、コミュニケーションの機会にもなります。食事の量や質が増えることで、利用者の健康や活力にも貢献できます。
排泄介助
排泄介助とは、生理現象のため、本人の便意や尿意に合わせて臨機応変に対応しなければならない介助です。利用者によって必要な介助の度合いは異なるため、トイレまでの付き添いでいい方から個室の中まで一緒に入って衣類の上げ下ろしまで手伝う必要のある方まで、その人ごとのやり方を覚えることが大切です。
排泄介助のお仕事難易度：★★★☆☆（人によっては★★★★★）
排泄介助は、利用者のプライバシーや尊厳に関わるデリケートな業務です。初めての介護職で排泄物に馴染のない方にとっては、「できない」「触れない」と感じる方もいますし、その業務が「絶対無理！」という方もいらっしゃるでしょう。自分自身も含め、すべての人に起こる生理現象だと理解できるまで時間がかかる方もいます。排泄介助は、「生きる上で必要不可欠なこと」との理解と、感染防止に配慮して適切なケアを行うことが大切です。
排泄介助のやりがいポイント
排泄介助のやりがいは、利用者の自立支援につながることです。「最期まで自分の力でトイレへ行きたい」と願う高齢者は多いです。できるだけトイレへ誘導し自力で排泄していただけるような声かけやケアを行いましょう。例えば、排泄時間を決めて誘導するのではなく、個々の排泄サイクルを把握し、利用者のペースに合わせて誘導と介助を行うなどです。おむつ交換の方も、定時誘導だけでなく訴えがあった際は随時交換することで、清潔保持と気持ちよく過ごせるでしょう。
着脱介助・更衣介助
着脱介助・更衣介助とは、介護のお仕事の中でも頻度が高い仕事のひとつで、モーニングケア（起床）・ナイトケア（就寝）・入浴後・衣類が汚れてしまったときなどに行います。介助の際は利用者の麻痺や拘縮に注意し、負担のないように行いましょう。ご自身の力で衣服の脱ぎ着するのが難しい方の着替えを介助することですが、麻痺や拘縮に注意し負担のないように行いましょう。
着脱介助のお仕事難易度：★★★☆☆
着脱介助は、利用者のプライバシーや尊厳に関わるデリケートな業務です。初めての介護職で着脱介助に抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。また、利用者の身体状態や衣服の種類によって、介助方法や難易度が変わるため、柔軟に対応することが必要です。
着脱介助のやりがいポイント
着脱介助のやりがいは、利用者の身なりや気分を良くすることです。衣服は人の個性や好みを表現するものであり、清潔で快適な衣服を着ることで、利用者の自信や生きがいにもつながります。また、着脱介助を通して、利用者の身体の変化や皮膚の状態などを観察し、早期に異常に気づくこともできます。
2.入浴介助
入浴介助とは、利用者の入浴の際に、身体の洗浄や清拭、髪の毛の洗髪や乾燥などを行うことです。入浴介助は、利用者の身体の清潔を保つだけでなく、血行促進やリラクゼーション効果もあります。入浴介助は、利用者の体力やバランス、入浴形態によって、介助方法や必要な道具が異なります。
浴槽に入る場合の入浴介助
浴槽に入る場合の入浴介助とは、利用者が浴槽に入って身体を洗う場合の介助です。浴槽に入る場合は、利用者の体温調節や転倒防止に注意しながら、安全に入浴できるようにサポートします。
浴槽に入る場合の入浴介助のお仕事難易度：★★★☆☆
浴槽に入る場合の入浴介助は、利用者の体力やバランス、入浴形態によって、介助方法や必要な道具が異なります。また、浴室は滑りやすく、温度や湿度が高いため、利用者や介助者の体調管理や転倒防止にも注意が必要です。
浴槽に入る場合の入浴介助のやりがいポイント
浴槽に入る場合の入浴介助のやりがいは、利用者の入浴を楽しんでもらうことです。入浴は、身体の清潔を保つだけでなく、血行促進やリラクゼーション効果もあります。利用者が好きな香りや音楽、会話などを取り入れて、心身ともにリフレッシュできるように工夫しましょう。
浴槽に入らない場合の入浴介助
浴槽に入らない場合の入浴介助とは、利用者が浴槽に入らずに身体を洗う場合の介助です。浴槽に入らない場合は、シャワーを使って身体を洗ったり、浴槽の縁に座って身体を洗ったり、ベッドや車いすで清拭を行ったりします。浴槽に入らない場合は、利用者の体温低下や肌の乾燥に注意しながら、清潔に保てるようにサポートします。
浴槽に入らない場合の入浴介助のお仕事難易度：★★☆☆☆
浴槽に入らない場合の入浴介助は、利用者の体温低下や肌の乾燥に注意しながら、清潔に保てるようにサポートします。浴槽に入らない場合は、浴室の温度や湿度が低いため、利用者や介助者の体調管理が比較的容易です。また、転倒のリスクも低いです。
浴槽に入らない場合の入浴介助のやりがいポイント
浴槽に入らない場合の入浴介助のやりがいは、利用者の身体の状態や好みに合わせて、最適な入浴方法を提供できることです。利用者が浴槽に入れない理由は様々ですが、それでも清潔で快適な入浴を提供できるように、シャワーや清拭などの方法を工夫しましょう。
3.移動介助
移動介助とは、利用者がベッドや椅子、車いすなどの場所から別の場所に移動する際に、安全に移動できるように支援することです。移動介助は、利用者の自立や活動の範囲を広げるだけでなく、血行促進や筋力維持などの健康効果もあります。移動介助は、利用者の体力やバランス、移動先によって、介助方法や必要な道具が異なります。
ベッドから椅子への移動介助
ベッドから椅子への移動介助とは、利用者がベッドから椅子に移動する際の介助です。ベッドから椅子への移動介助は、利用者の起床や就寝、食事や入浴などの日常生活に必要な介助です。ベッドから椅子への移動介助は、利用者の体力やバランスに応じて、立ち上がりや座り方、歩行などの介助を行います。
ベッドから椅子への移動介助のお仕事難易度：★★★☆☆
ベッドから椅子への移動介助は、利用者の体力やバランスに応じて、立ち上がりや座り方、歩行などの介助を行います。また、利用者の体温調節や転倒防止にも注意が必要です。
ベッドから椅子への移動介助のやりがいポイント
ベッドから椅子への移動介助のやりがいは、利用者の自立や活動の範囲を広げることです。ベッドから椅子に移動することで、利用者は食事や入浴、レクリエーションなどの日常生活に参加できます。また、移動介助を通して、利用者の身体の変化や気分の様子などを観察し、早期に異常に気づくこともできます。
車椅子からベッドへの移動介助
車椅子からベッドへの移動介助とは、利用者が車椅子からベッドに移動する際の介助です。車椅子からベッドへの移動介助は、利用者の就寝や休憩、体位変換などの日常生活に必要な介助です。車椅子からベッドへの移動介助は、利用者の体力やバランスに応じて、立ち上がりや座り方、歩行などの介助を行います。
車椅子からベッドへの移動介助のお仕事難易度：★★★☆☆
車椅子からベッドへの移動介助は、ベッドから椅子への移動介助と同様に、利用者の体力やバランスに応じて、立ち上がりや座り方、歩行などの介助を行います。また、利用者の体温調節や転倒防止にも注意が必要です。
車椅子からベッドへの移動介助のやりがいポイント
車椅子からベッドへの移動介助のやりがいは、利用者の快適な睡眠や休憩をサポートすることです。車椅子からベッドに移動することで、利用者は身体の疲れを癒したり、気分をリフレッシュしたりできます。また、移動介助を通して、利用者の身体の状態や睡眠の質などを観察し、健康管理にも貢献できます。
4.歩行介助
歩行介助とは、利用者が歩行する際に、安全に歩行できるように支援することです。歩行介助は、利用者の自立や活動の範囲を広げるだけでなく、血行促進や筋力維持などの健康効果もあります。歩行介助は、利用者の体力やバランス、歩行形態によって、介助方法や必要な道具が異なります。
杖や歩行器を使った歩行介助
杖や歩行器を使った歩行介助とは、利用者が杖や歩行器を使って歩行する際の介助です。杖や歩行器を使った歩行介助は、利用者の歩行能力を高めるだけでなく、転倒防止や安心感の提供にも役立ちます。杖や歩行器を使った歩行介助は、利用者の体力やバランスに応じて、歩行器や杖の選択や調整、歩行のペースや距離などの介助を行います。
杖や歩行器を使った歩行介助のお仕事難易度：★★☆☆☆
杖や歩行器を使った歩行介助は、利用者の体力やバランスに応じて、歩行器や杖の選択や調整、歩行のペースや距離などの介助を行います。また、歩行中の転倒防止や安全確認にも注意が必要です。
杖や歩行器を使った歩行介助のやりがいポイント
杖や歩行器を使った歩行介助のやりがいは、利用者の歩行能力や自信を高めることです。杖や歩行器を使って歩行することで、利用者は自分の足で移動できる喜びや達成感を感じることができます。また、歩行介助を通して、利用者の身体の状態や気分の様子などを観察し、早期に異常に気づくこともできます。
車椅子を使った歩行介助
車椅子を使った歩行介助とは、利用者が車椅子を使って歩行する際の介助です。車椅子を使った歩行介助は、利用者の活動の範囲を広げるだけでなく、血行促進や気分転換などの健康効果もあります。車椅子を使った歩行介助は、利用者の体力やバランスに応じて、車椅子の選択や調整、押し方や操作方法などの介助を行います。
車椅子を使った歩行介助のお仕事難易度：★★☆☆☆
車椅子を使った歩行介助は、利用者の体力やバランスに応じて、車椅子の選択や調整、押し方や操作方法などの介助を行います。また、歩行中の転倒防止や安全確認にも注意が必要です。
車椅子を使った歩行介助のやりがいポイント
車椅子を使った歩行介助のやりがいは、利用者の活動の範囲を広げることです。車椅子を使って歩行することで、利用者は自分の意思で移動できる自由や楽しみを感じることができます。また、歩行介助を通して、利用者の身体の状態や気分の様子などを観察し、早期に異常に気づくこともできます。
5.生活援助
生活援助とは、利用者の日常生活に必要な家事や買い物などの支援を行うことです。生活援助は、利用者の生活の質や快適さを向上させるだけでなく、社会参加や自立の促進にも役立ちます。生活援助は、利用者のニーズや好みに応じて、掃除や洗濯、料理や食事、買い物や外出などの支援を行います。
掃除や洗濯の生活援助
掃除や洗濯の生活援助とは、利用者の住環境を清潔に保つための支援を行うことです。掃除や洗濯の生活援助は、利用者の健康や衛生を守るだけでなく、気分や心理的な安定にも影響します。掃除や洗濯の生活援助は、利用者のニーズや好みに応じて、部屋やトイレの掃除、衣類や寝具の洗濯、整理整頓などの支援を行います。
掃除や洗濯の生活援助のお仕事難易度：★★☆☆☆
掃除や洗濯の生活援助は、利用者のニーズや好みに応じて、部屋やトイレの掃除、衣類や寝具の洗濯、整理整頓などの支援を行います。また、掃除や洗濯の際には、利用者の身体状態や皮膚の状態などを観察し、早期に異常に気づくこともできます。
掃除や洗濯の生活援助のやりがいポイント
掃除や洗濯の生活援助のやりがいは、利用者の生活の質や快適さを向上させることです。掃除や洗濯をすることで、利用者は清潔で快適な住環境を享受できます。また、掃除や洗濯を通して、利用者の好みや性格、思い出などを知ることができ、コミュニケーションの機会にもなります。
料理や食事の生活援助
料理や食事の生活援助とは、利用者の栄養や健康を支えるための支援を行うことです。料理や食事の生活援助は、利用者の健康や体力を維持するだけでなく、食欲や楽しみにも影響します。料理や食事の生活援助は、利用者のニーズや好みに応じて、食材の調達や調理、食器の準備や片付け、食事の介助などの支援を行います。
料理や食事の生活援助のお仕事難易度：★★★☆☆
料理や食事の生活援助は、利用者のニーズや好みに応じて、食材の調達や調理、食器の準備や片付け、食事の介助などの支援を行います。また、料理や食事の際には、利用者の栄養状態や食事形態などを観察し、早期に異常に気づくこともできます。
料理や食事の生活援助のやりがいポイント
料理や食事の生活援助のやりがいは、利用者の健康や幸せを支えることです。料理や食事をすることで、利用者は栄養や体力を得るだけでなく、味や見た目、季節感や会話などの楽しみを感じることができます。また、料理や食事を通して、利用者の好みや性格、思い出などを知ることができ、コミュニケーションの機会にもなります。
買い物や外出の生活援助
買い物や外出の生活援助とは、利用者が必要なものを購入したり、外に出かけたりするための支援を行うことです。買い物や外出の生活援助は、利用者の生活の質や快適さを向上させるだけでなく、社会参加や自立の促進にも役立ちます。買い物や外出の生活援助は、利用者のニーズや好みに応じて、買い物リストの作成や予算の管理、交通手段の選択や移動の介助、目的地の案内や付き添いなどの支援を行います。
買い物や外出の生活援助のお仕事難易度：★★★☆☆
買い物や外出の生活援助は、利用者のニーズや好みに応じて、買い物リストの作成や予算の管理、交通手段の選択や移動の介助、目的地の案内や付き添いなどの支援を行います。また、買い物や外出の際には、利用者の体調や安全にも注意が必要です。
買い物や外出の生活援助のやりがいポイント
買い物や外出の生活援助のやりがいは、利用者の社会参加や自立を支えることです。買い物や外出をすることで、利用者は必要なものを手に入れたり、気分転換や交流を楽しんだりできます。利用者の笑顔や感謝の言葉を聞くと、生活援助の仕事の意義を感じることができます。また、利用者とのコミュニケーションや信頼関係を築くことも、やりがいの一つです
以上が、介護についての説明です。まだまだ紹介したいお仕事は山ほどありますが今回はここまで！
また次回の記事をお楽しみにしてください。
介護は、人の役に立つやりがいのある仕事ですが、同時に責任やストレスも伴う仕事でもあります。介護の仕事に就くには、介護の種類や資格、仕事内容やメリットなどを理解しておくことが大切です。この文章が、介護の仕事に興味がある方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
