介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

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『ノルウェーの介護はどうして素晴らしいの?日本との違いと共通点をわかりやすく解説』

介護の国際比較 ノルウェー

高齢者の幸せな生活を支える北欧の福祉国家モデルとは?

日本では、高齢化社会に伴い、介護のニーズが高まっています。しかし、介護保険制度の財源不足や人手不足などの課題も抱えています。一方、世界の幸福度ランキングで上位にランクインする北欧諸国では、どのように高齢者の介護を行っているのでしょうか。

今回は、北欧諸国の中でも高福祉の国として知られるノルウェーに注目して、その介護事情を日本と比較しながら紹介します。

ノルウェーの介護の特徴

ノルウェーの介護の特徴は、以下の3点にまとめられます。

  • 高齢者の介護は、政府・政治家・自治体が法的な責任を負っている
  • 高齢者はできる限り長い間、自宅で過ごすことを重視している
  • 高齢者のQOL(生活の質)を向上させるために、個別ケアや日常的な援助行為を行っている

高齢者の介護は、政府・政治家・自治体が法的な責任を負っている

ノルウェーでは、高齢者の介護をするのは子どもや家族ではなく、政府・政治家・自治体が法的な責任を負っています。国民が高い税を負担する代わりに、介護や医療、教育などの社会保障サービスが国民に普遍的に提供される国づくりが行われています。

介護サービスの提供は、自治体が実施主体となり、地域のニーズに応じて柔軟に対応しています。そのため、4年ごとに行われる国政選挙や統一地方選挙では、各政党の福祉政策も大きな議論の的になっています。高い税金を払っているからこそ、「政治家には、しっかり仕事をしてもらわないと」という強い思いが国民にあります。

高齢者はできる限り長い間、自宅で過ごすことを重視している

ノルウェーでは、高齢者はできる限り長い間、自宅で過ごすことを重視しています。自立心が強く多くの親子は同居をしないため、在宅介護が広く普及しています。自宅で過ごせる間は、看護師や理学療法士などが訪問し、医療的なケアを含む介護を担います。医師によって「明らかに一人で生活することが困難」と判断された場合は、高齢者施設に入居します。

高齢者施設には、以下の2種類があります。

  • オムソルグスボーリグ(omsorgsbolig):24時間の医療サポート付きマンションで、「自宅での独り暮らしはもう困難、でも、老人ホームまでに行くほどではない」という人のための住居です。家賃は月に約10万円で、食費と医療費は別です。美容院やフットセラピー、理学療法などのサービスが提供されます。
  • シュケヘム(sykehjem):老人ホームで、自宅やオムソルグスボーリグに暮らす人々に比べ、健康に不安があり、さらなるサポートが必要な人が入る施設です。年金の75~85%を支払うことで入居が可能です(食費や医療費を含む)。救急車や歯科治療などの医療設備が整っています。

高齢者のQOL(生活の質)を向上させるために、個別ケアや日常的な援助行為を行っている

ノルウェーでは、高齢者のQOL(生活の質)を向上させるために、個別ケアや日常的な援助行為を行っています。「人生の継続性」「生活の自己決定」「残存能力の活用」を基本として、個人のニーズや意思に応じたケアを提供しています。利用者と介護者との対等な関係の中で、長い時間をかけて「介護とは何か」がつくられています。

例えば、スウェーデンと日本で“生活の質向上のための援助”として、日常的に行っていることを比較すると、「一緒にお茶やコーヒーを飲む」「散歩に付き添う」「ヘアケア・マニキュア」といった回答が、日本に比べ北欧諸国の方が多かったという調査結果があります。これは、現場職員の裁量が大きく、利用者が日常的に求めるケアに対応しやすい環境があるからです。

日本とノルウェーの介護の違いと共通点

日本とノルウェーの介護の違いと共通点は、以下の表のようになります。

項目 日本 ノルウェー
介護の責任 家族や個人 政府・政治家・自治体
介護の費用 自己負担が高い 税金で賄われる
介 護の場所 施設が多い 在宅が多い
介護の内容 医療的なケアが中心 日常的な援助行為が中心
介護の目的 機能回復や維持 QOLの向上や継続
介護の評価 介護度やサービスの利用量 利用者の満足度や生活の質

日本とノルウェーの介護の違いは、文化や歴史、経済などの要因によって生まれたものです。しかし、共通点としては、高齢者の尊厳や人権を尊重し、社会的に孤立しないように配慮しているという点が挙げられます。また、どちらの国も介護の質の向上や効率化を目指して、改革や研究を進めています。

まとめ

この記事では、介護の国際比較 ノルウェーについて紹介しました。ノルウェーの介護は、政府・政治家・自治体が法的な責任を負い、高齢者はできる限り自宅で過ごすことを重視し、個別ケアや日常的な援助行為を行っています。日本とノルウェーの介護の違いと共通点を表にまとめました。日本とノルウェーの介護は、それぞれの国の状況に応じたものであり、一概にどちらが優れているとは言えません。しかし、お互いに学び合うことで、より良い介護のあり方を見つけることができるかもしれません。