介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

このブログでは、介護ってこんな感じだよ、って率直にシェアしていくよ!介護って実は誰もが経験することだし、正直、時には大変だったり笑えることだってあるよね。ここでは介護の実情や悩み、そしてちょっとした助けになる情報をみんなで共有していくよ。助け合いながら介護の日々を乗り越えていこうぜ!

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介護現場における多様な働き方導入モデル事業とは?

介護人材確保のために、多様な働き方や柔軟な勤務形態を導入する事業が全国で展開されています。この事業は、介護現場における多様な働き方導入モデル事業と呼ばれ、厚生労働省が地域医療介護総合確保基金の事業メニューとして実施しています。この事業の目的や内容、成果と展開について、詳しく見ていきましょう。

事業の目的

この事業の目的は、生産年齢人口の減少や介護ニーズの多様化・複雑化に対応するため、介護事業所が効率的・効果的な事業運営を行うことです。介護事業所は、介護サービスの提供者として、高齢者や障害者などの利用者のニーズに応えるとともに、介護職員の働きやすさややりがいを高める必要があります。しかし、介護職員の不足や離職率の高さ、働き方の固定化などの課題があり、介護事業所の経営やサービスの質の向上に影響を及ぼしています。そこで、この事業では、介護事業所が多様な働き方や柔軟な勤務形態を導入することにより、介護職員の確保・定着や業務の効率化・効果化を図ることを目指しています。

事業の内容

この事業の内容は、以下の5つのステップを踏んで事業を実施します。

  1. ステップ1:求人活動改善
    地域の特性をふまえ、介護助手や季節限定労働者等、多様な人材を効率的に呼び込むための手法の検討・改善を行います。例えば、求人広告の工夫やSNSの活用、地域のネットワークやイベントの活用などがあります。
  2. ステップ2:機能分化推進
    キャリアや専門性、働き方に応じた機能分化による業務改善を行います。機能分化とは、介護職員の役割や業務を分けて、それぞれに適した人材を配置することです。例えば、介護福祉士やケアマネジャーなどの専門性の高い人材は、利用者のニーズや状況に応じたサービスの計画や評価を行い、介護助手や季節限定労働者などの人材は、日常生活の支援やレクリエーションなどのサービスの提供を行うといった具合です。
  3. ステップ3:人材育成・能力開発
    チームメンバーの個々の役割に応じたOJT(実地研修)やOffJT(集合研修)の積極的・効果的な運用を行います。OJTとは、実際の業務を通じて、先輩や上司から指導やフィードバックを受けることで、スキルや知識を身につける研修です。OffJTとは、業務とは別の場所や時間で、講師やコンサルタントから指導やアドバイスを受けることで、スキルや知識を身につける研修です。例えば、介護福祉士やケアマネジャーなどの専門性の高い人材は、OffJTで最新の知識や法律の変更などを学び、OJTでチームのリーダーシップやコミュニケーションスキルを磨きます。介護助手や季節限定労働者などの人材は、OffJTで介護の基礎知識や技術を学び、OJTで先輩や上司から実践的な指導やフィードバックを受けます。
  4. ステップ4:リーダーシップ強化
    介護福祉士等専門性の高い人材がリーダーシップを発揮するためのチームマネジメントの構築を行います。チームマネジメントとは、チームの目標や方針を明確にし、チームメンバーの役割や責任を明確にし、チームメンバーの能力や意欲を引き出し、チームの業務や成果を管理・評価することです。例えば、介護福祉士やケアマネジャーなどのリーダーは、チームのミーティングやモーニングコールなどで、チームの目標や方針を共有し、チームメンバーの意見や要望を聞き、チームメンバーの業務や成果を確認し、チームメンバーの成長や貢献を認め、チームメンバーの問題や困難を解決し、チームメンバーの協力や連携を促進します。
  5. ステップ5:働き方改革
    介護従事者の多様な働き方の推進(副業・兼業)、定着をはかるための環境整備を行います。多様な働き方とは、朝夕のみ、夜間のみ、季節限定のみの勤務、兼業・副業、選択的週休三日制等、介護職員のライフスタイルやニーズに合わせた働き方のことです。環境整備とは、多様な働き方を実現するための制度や規定の整備、給与や待遇の見直し、勤務時間や休日の調整、シフト管理や人員配置の工夫などのことです。

事業の成果と展開

この事業は、令和2年度から令和4年度までの3年間で実施されています。令和2年度には、全国の介護事業所の中から、多様な働き方導入モデル事業に参加する事業所を募集し、都道府県が選定しました。選定された事業所は、外部コンサルタントやスーパービジョンの支援を受けながら、上記の5つのステップに沿って事業を実施しています。令和3年度には、令和2年度に実施した事業の成果を評価・整理し、全国にわかりやすく周知するとともに、新たに事業に参加する事業所を募集しました。令和4年度には、令和3年度に実施した事業の成果を評価・整理し、全国にわかりやすく周知するとともに、事業の継続性や持続性を確保するための取組みを行います。

この事業により、介護現場における多様な働き方の導入による効率的・効果的な事業運営の方法が明らかになり、他の介護事業所の参考となることが期待されます。また、介護現場における多様な働き方の導入により、介護職員の働きやすさややりがいが向上し、介護人材の確保・定着につながることが期待されます。