介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

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介護施設におけるトロミについて|種類・選び方・使い方・注意点を解説

介護施設で働く方や、介護施設に入所する方、そのご家族の方は、トロミについて知っておく必要があります。トロミとは、飲み物や食べ物に加えて、とろみをつけるための調味料です。とろみをつけることで、嚥下障害のある方の食事をサポートすることができます。

しかし、トロミには種類や選び方、使い方、注意点などがあります。間違ったトロミの使用は、誤嚥や脱水などのリスクを高めることにもなりかねません。そこで、この記事では、介護施設におけるトロミについて、以下の内容を解説します。

  • トロミの種類と特徴
  • トロミの選び方と目安
  • トロミの使い方とコツ
  • トロミの注意点とデメリット

トロミに関する正しい知識を身につけて、安全で快適な食事を提供しましょう。

トロミの種類と特徴

トロミには、主に以下の3種類があります。これらは原料の違いによって分類されています。

  1. デンプン系(第1世代)
  2. グアガム系(第2世代)
  3. キサンタンガム系(第3世代)

それぞれの特徴を表にまとめました。

種類 特徴
デンプン系
  • 加熱しなくても、短時間でとろみをつけることができる
  • 使用量の目安が明記してあるので、使いやすい
  • においが変わることがある
  • 酵素の影響を受けるため安定しないことがある
  • 時間が経つとかなり変化することがある
  • 粘度が出るタイミングが温度によって異なる
グアガム系
  • 少量で粘度がつく
  • 味やにおいがあまりしない
  • 透明感がある
  • 時間が経っても変化が少ない
  • 粘度が出るタイミングが温度によって異なる
キサンタンガム系
  • 少量で粘度がつく
  • 味やにおいがあまりしない
  • 透明感がある
  • 時間が経っても変化が少ない
  • 粘度が出るタイミングが温度によらない

近年は、キサンタンガム系のとろみ剤が主流となっているようです。ダマにならず溶けやすく、安定してとろみを保つことができます。

トロミの選び方と目安

トロミの選び方には、以下のポイントがあります。

  • ダマにならず溶けやすいもの
  • 無味無臭のもの
  • とろみを再調整できるもの
  • 個包装のもの

ダマになると喉につまってしまうので、ダマにならず溶けやすいものを選びましょう。キサンタンガム系(第3世代)のものが使いやすいです。

料理の風味をそこなわないように、無味無臭のものを選びましょう。また、とろみを再調整できるものは、食べる方に合わせてとろみの濃さを変えることができるので便利です。

個包装のものは、衛生的で使いやすいです。また、使用量の目安も書いてあるので、初めて使う方でも安心です。

トロミの目安は、その濃度によって「薄いとろみ」「中間のとろみ」「濃いとろみ」に分けられます。それぞれの特徴と使用量の目安を表にまとめました。

とろみの濃さ 特徴 使用量の目安
薄いとろみ
  • スプーンを傾けるとなめらかに流れる
  • 口の中にパッと広がる感覚
  • 飲み込むためにあまり力が必要ない
  • ストローを使えば簡単に飲み込める
100mlあたり1g程度
中間のとろみ
  • スプーンを傾けるとゆっくりと流れる
  • とろみがあることを実感できる程度
  • 容易に舌の上でまとめられる
  • 飲み込むために少し力が必要
  • 太いストローであれば飲 める
100mlあたり2g程度
濃いとろみ
  • スプーンを傾けてもほとんど流れない
  • とろみが強くてねっとりした感覚
  • 舌の上でまとめるのに力が必要
  • 飲み込むためにかなり力が必要
  • ストローでは飲み込めない
100mlあたり3g程度

とろみの濃さは、食べる方の嚥下レベルに合わせて調整します。嚥下レベルとは、食べ物や飲み物を飲み込む能力のことです。嚥下レベルは、以下の4段階に分けられます。

  1. 普通食:嚥下に問題がない方
  2. やわらか食:嚥下に少し問題がある方
  3. 刻み食:嚥下にかなり問題がある方
  4. 流動食:嚥下に大きな問題がある方

一般的には、嚥下レベルが低いほど、とろみの濃さを高くする必要があります。しかし、とろみの濃さは個人差があるので、食べる方の状態や好みに応じて調整しましょう。

トロミの使い方とコツ

トロミの使い方には、以下のポイントがあります。

  • とろみ剤を入れる前に、飲み物や食べ物をよくかき混ぜる
  • とろみ剤を入れたら、すぐにかき混ぜる
  • とろみ剤を入れたら、しばらく置いて粘度が出るのを待つ
  • とろみ剤の量を少しずつ調整する
  • とろみ剤の量を記録しておく

とろみ剤を入れる前に、飲み物や食べ物をよくかき混ぜることで、ダマやムラを防ぐことができます。とろみ剤を入れたら、すぐにかき混ぜることで、とろみ剤が均一に溶けることができます。

とろみ剤を入れたら、しばらく置いて粘度が出るのを待ちましょう。とろみ剤によっては、粘度が出るまでに時間がかかるものもあります。とろみ剤のパッケージには、粘度が出るまでの目安時間が書いてあるので、参考にしましょう。

とろみ剤の量を少しずつ調整することで、食べる方に合ったとろみの濃さを作ることができます。とろみ剤の量は、食べる方の嚥下レベルや好み、飲み物や食べ物の種類や温度などによって変わります。とろみ剤のパッケージには、使用量の目安が書いてあるので、参考にしましょう。

とろみ剤の量を記録しておくことで、次回の調整に役立ちます。とろみ剤の量を記録するときには、以下の項目を書きましょう。

  • 飲み物や食べ物の種類と量
  • とろみ剤の種類と量
  • とろみの濃さ
  • 食べる方の嚥下レベルと反応

これらの記録をもとに、とろみ剤の量を最適化していきましょう。

トロミの注意点とデメリット

トロミには、以下の注意点とデメリットがあります。

  • とろみをつけることで、飲み物や食べ物の味や見た目が変わることがある
  • とろみをつけることで、飲み物や食べ物の栄養価が低下することがある
  • とろみをつけることで、飲み物や食べ物の量が減ることがある
  • とろみをつけることで、飲み物や食べ物の温度が下がることがある
  • とろみをつけることで、飲み物や食べ物の消費期限が短くなることがある

とろみをつけることで、飲み物や食べ物の味や見た目が変わることがあるので、食べる方の食欲や満足感に影響することがあります。とろみをつけるときには、できるだけ飲み物や食べ物の本来の味や色を損なわないようにしましょう。また、食べる方の好みや気分に合わせて、とろみの濃さや種類を変えることもできます。

とろみをつけることで、飲み物や食べ物の栄養価が低下することがあるので、食べる方の栄養状態に影響することがあります。とろみをつけるときには、できるだけ飲み物や食べ物の本来の栄養価を保つようにしましょう。また、食べる方の栄養状態に合わせて、栄養補助食品やサプリメントなどを併用することもできます。

とろみをつけることで、飲み物や食べ物の量が減ることがあるので、食べる方の水分やエネルギー摂取量に影響することがあります。とろみをつけるときには、できるだけ飲み物や食べ物の本来の量を確保するようにしましょう。また、食べる方の水分やエネルギー摂取量に合わせて、食事の回数や間食などを調整することもできます。

とろみをつけることで、飲み物や食べ物の温度 が下がることがあるので、食べる方の口温や食べやすさに影響することがあります。とろみをつけるときには、できるだけ飲み物や食べ物の本来の温度を保つようにしましょう。また、食べる方の口温や食べやすさに合わせて、温め直すなどの対策をとることもできます。

とろみをつけることで、飲み物や食べ物の消費期限が短くなることがあるので、食べる方の食中毒や腐敗のリスクに影響することがあります。とろみをつけるときには、できるだけ飲み物や食べ物の本来の消費期限を守るようにしましょう。また、食べる方の食中毒や腐敗のリスクに合わせて、冷蔵や冷凍などの保存方法を選ぶこともできます。

まとめ

この記事では、介護施設におけるトロミについて、以下の内容を解説しました。

  • トロミの種類と特徴
  • トロミの選び方と目安
  • トロミの使い方とコツ
  • トロミの注意点とデメリット

トロミは、嚥下障害のある方の食事をサポートするための重要な調味料ですが、その種類や選び方、使い方、注意点などについて知っておく必要があります。トロミに関する正しい知識を身につけて、安全で快適な食事を提供しましょう。