介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

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ベッド上での移動・介助をもっと楽にする|理学療法士が教える自宅介護のコツ

ベッド上での移動・介助は、介護者にとっても大きな負担になります。腰痛や手首の痛みなどのトラブルを防ぐためには、正しい介助方法を知っておくことが重要です。この記事では、理学療法士が教えるベッド上での移動・介助の手順とコツを分かりやすく解説します。ベッド上での移動・介助をもっと楽にするためのポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

ベッド上での移動・介助が必要なケース

ベッド上での移動・介助が必要になるケースは、以下のような場合です。

  • 寝返りや起き上がりが困難な方
  • ベッドから車椅子や歩行器に移乗する方
  • ベッドの位置や高さが不適切な方
  • ベッドのシーツやパッドの交換が必要な方

これらの場合には、ベッド上での移動・介助を行うことで、ご利用者の姿勢や快適さを改善することができます。また、介護者の負担を軽減することもできます。

ベッド上での移動・介助の種類と方法

ベッド上での移動・介助には、大きく分けて以下の3種類があります。

  1. 水平移動:ベッド上で左右や上下に移動すること
  2. 寝返り:ベッド上で仰臥位から側臥位に移動すること
  3. 起き上がり:ベッド上で仰臥位から座位に移動すること

それぞれの移動・介助の方法について、詳しく見ていきましょう。

水平移動の介助方法

水平移動の介助方法は、以下のように行います。

  1. ご利用者に腕を組んでもらい、顔の向きを動く方向に合わせます。
  2. 介助者はご利用者の後頭部と肩甲骨、仙骨を支えて、上半身と下半身を手前に引き寄せます。
  3. 介助者はご利用者の頭と肩甲骨、骨盤を支えて、上半身と下半身を奥に押し戻します。
  4. 必要に応じて、手前や奥に移動する回数を調整します。

水平移動の介助のコツは、以下の点に注意することです。

  • 身体を小さくする:ご利用者に腕を組んでもらうことで、身体の面積を小さくし、摩擦を減らします。
  • 摩擦を減らす:介助者の手が大きな骨の下に入ることで、接地面が狭くなり、摩擦が減ります。
  • 重心の高さを合わせる:介助者はご利用者と目の高さを合わせて、なるべく近づくようにして移動します。

水平移動の介助は、寝返りや起き上がりの前に行うことで、姿勢を整えることができます。また、ベッドのシーツやパッドの交換の際にも役立ちます。

寝返りの介助方法

寝返りの介助方法は、以下のように行います。

  1. ご利用者に腕を組んでもらい、顔の向きを動く方向に合わせます。
  2. 介助者はご利用者の肩と腰を支えて、上半身を手前に引き寄せます。
  3. 介助者はご利用者の膝を曲げて、下半身を手前に引き寄せます。
  4. 介助者はご利用者の肩と膝を支えて、上半身と下半身を一緒に奥に押し戻します。
  5. 介助者はご利用者の背中や腰を支えて、側臥位の姿勢を安定させます。

寝返りの介助のコツは、以下の点に注意することです。

  • 身体を小さくする:ご利用者に腕を組んでもらうことで、身体の面積を小さくし、摩擦を減らします。
  • 摩擦を減らす:介助者の手が大きな骨の下に入ることで、接地面が狭くなり、摩擦が減ります。
  • 重心の高さを合わせる:介助者はご利用者と目の高さを合わせて、なるべく近づくようにして移動します。
  • 上半身と下半身を一緒に動かす:上半身と下半身を別々に動かすと、ご利用者の身体にねじれが生じます。上半身と下半身を一緒に動かすことで、スムーズに寝返りができます。

寝返りの介助は、ご利用者の血行や呼吸を促進することができます。また、床ずれの予防にも効果的です。

起き上がりの介助方法

起き上がりの介助方法は、以下のように行います。

  1. ご利用者に腕を組んでもらい、顔の向きを動く方向に合わせます。
  2. 介助者はご利用者の肩と腰を支えて、上半身を手前に引き寄せます。</li
  3. 介助者はご利用者の膝を曲げて、下半身を手前に引き寄せます。
  4. 介助者はご利用者の腕を掴んで、上半身を起こします。
  5. 介助者はご利用者の腰を支えて、座位に移動します。
  6. 介助者はご利用者の背中や腰を支えて、座位の姿勢を安定させます。

起き上がりの介助のコツは、以下の点に注意することです。

  • 身体を小さくする:ご利用者に腕を組んでもらうことで、身体の面積を小さくし、摩擦を減らします。
  • 摩擦を減らす:介助者の手が大きな骨の下に入ることで、接地面が狭くなり、摩擦が減ります。
  • 重心の高さを合わせる:介助者はご利用者と目の高さを合わせて、なるべく近づくようにして移動します。
  • 腕を掴む:ご利用者の腕を掴むことで、起き上がりの力を補助します。腕を掴むときは、肘や手首ではなく、上腕や前腕を掴むようにします。

起き上がりの介助は、ご利用者の自立性や活動性を高めることができます。また、ベッドから車椅子や歩行器に移乗する際にも必要です。

ベッド上での移動・介助をもっと楽にするためのポイント

ベッド上での移動・介助をもっと楽にするためには、以下のポイントが有効です。

  • ベッドの高さや位置を調整する:ベッドの高さや位置が不適切だと、移動・介助が困難になります。ベッドの高さは、ご利用者の膝の高さと同じくらいに設定します。ベッドの位置は、移動・介助の方向に余裕があるように配置します。
  • ベッドのシーツやパッドを滑りやすくする:ベッドのシーツやパッドが滑りにくいと、移動・介助が困難になります。ベッドのシーツやパッドは、滑りやすい素材や形状のものを選びます。また、シーツやパッドのしわやずれを定期的に直します。
  • 移動・介助の補助具を利用する:移動・介助の補助具は、ご利用者の力や安全性を高めることができます。移動・介助の補助具には、以下のようなものがあります。
    • スライディングシート:ベッドの上に敷くことで、水平移動や寝返りを滑らかにすることができるシートです。
    • ベルト:ご利用者の腰に巻くことで、起き上がりや移乗を支えることができるベルトです。
    • レール:ベッドの側面に取り付けることで、ご利用者が自分で起き上がりや移動をするときに掴むことができるレールです。

移動・介助の補助具は、ご利用者の状態やニーズに合わせて選択します。また、正しい使い方や注意点を確認します。

まとめ

ベッド上での移動・介助は、介護者にとっても大きな負担になります。正しい介助方法を知っておくことが重要です。この記事では、理学療法士が教えるベッド上での移動・介助の手順とコツを分かりやすく解説しました。ベッド上での移動・介助をもっと楽にするためのポイントもお伝えしました。ぜひ参考にしてください。