介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

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東日本大震災から13年、復興工事はどこまで進んだのか

2024年3月11日、東日本大震災から13年が経過しました。被災地では、防潮堤や道路などのハード面の復興工事が続いていますが、完了時期は自治体によってまちまちです。一部の地域では、コロナ禍や資材高騰などの影響で工事が遅れています。この記事では、読売新聞が行ったアンケートをもとに、復興工事の現状と課題を紹介します。

アンケートの概要

読売新聞は、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の沿岸と東京電力福島第一原発周辺の計42市町村長にアンケートを行いました[^1^][1]。アンケートは、2024年1月から2月にかけて書面で実施し、全員から回答を得ました。アンケートでは、以下のような質問をしました。

  1. 防潮堤や道路整備などハード面の復興工事は、2025年度末までに完了する見込みですか?
  2. 震災の風化を感じますか?

アンケートの結果は、以下のようになりました。

質問 回答 人数 割合
防潮堤や道路整備などハード面の復興工事は、2025年度末までに完了する見込みですか? すでに完了 26 61.9%
25年度末までに完了見込み 4 9.5%
25年度以降の完了見込み 4 9.5%
完了時期を見通せない 8 19.0%
震災の風化を感じますか? 感じる 35 83.3%

 

 感じない 7 16.7%

完了見通せない地域の事例

完了時期を見通せないと回答した8人は、宮城県気仙沼市、福島県新地町、南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町です。気仙沼市と新地町以外は、原発事故により避難指示が出るなどした「原子力災害被災地域」に含まれます。各地域で遅れている工事の事例を紹介します。

気仙沼市

気仙沼市では、防潮堤整備事業が遅れています。同市内で四つの防潮堤整備を行う宮城県の担当者は「コロナ禍による人手不足や資材高騰などの影響」と説明します。気仙沼市の防潮堤は、震災前の高さの約2倍になる予定ですが、完成は2030年度以降になる見込みです。

気仙沼市の防潮堤工事の様子

新地町

新地町では、集団移転跡地利用事業が遅れています。震災後、津波の被害を受けた住民の多くが高台に移転しましたが、元の住まいの跡地は荒れ放題になっています。町は、跡地を公園や農地などに整備する計画を立てましたが、住民の意向や財政難などで進まない状況です。町の担当者は「跡地の活用は、復興の最後の課題」と話します。

新地町の集団移転跡地の様子

南相馬市

南相馬市では、上下水道や農地などの整備が遅れています。市は、原発事故により避難指示が出た地域の一部で、2017年4月に指示を解除しましたが、復興に向けたインフラの整備はまだ不十分です。市の担当者は「避難指示が出た地域は広く、工事の手順や費用の確保に時間がかかる」と話します。

南相馬市の上下水道工事の様子

完了した地域の事例

すでに完了と回答した26人は、岩手県の沿岸11市町村、宮城県の沿岸9市町村、福島県のいわき市

岩手県沿岸

岩手県沿岸の11市町村では、防潮堤や道路などの復興工事がすべて完了しています。県は、震災前の高さの約2.5倍になる防潮堤を建設しましたが、景観や地域性に配慮して、緑化や展望台などを設けました。また、道路や港湾などのインフラも復旧し、漁業や観光などの産業も回復しています。県の担当者は「復興の基盤はできたが、まだまだ課題はある」と話します。

岩手県沿岸の防潮堤の様子

宮城県沿岸

宮城県沿岸の9市町村では、防潮堤や道路などの復興工事がすべて完了しています。県は、震災前の高さの約2倍になる防潮堤を建設しましたが、住民の意見を反映して、一部は低くしたり、開閉式にしたりしました。また、道路や港湾などのインフラも復旧し、漁業や観光などの産業も回復しています。県の担当者は「復興のスピードは世界的にも高いと思うが、住民の心の傷はまだ癒えていない」と話します。

宮城県沿岸の防潮堤の様子

いわき市

福島県いわき市では、防潮堤や道路などの復興工事がすべて完了しています。市は、震災前の高さの約1.5倍になる防潮堤を建設しましたが、海とのつながりを大切にして、海岸線に沿って遊歩道やベンチなどを設けました。また、道路や港湾などのインフラも復旧し、漁業や観光などの産業も回復しています。市の担当者は「復興の成果を実感しているが、津波の恐怖は忘れない」と話します。

いわき市の防潮堤の様子

震災の風化についての意識

アンケートでは、震災の風化についても聞きました。35人が「感じる」と回答し、その理由として、以下のようなものが挙げられました。

  • メディアの震災関連の報道が減った
  • 政府や国会の震災対策の関心が低下した
  • 被災地以外の人々の関心や支援が薄れた
  • コロナ禍で震災の記憶が薄れた
  • 被災地の人々自身が震災を忘れようとしている

一方、7人が「感じない」と回答し、その理由として、以下のようなものが挙げられました。

  • 被災地の復興がまだ進んでいない
  • 被災地の人々の心の傷がまだ癒えていない
  • 被災地に対する支援や連帯が続いている
  • 震災の教訓や経験を伝える活動が行われている
  • 震災の記念日やイベントが定着している

まとめ

東日本大震災から13年が経過しましたが、被災地ではまだ復興工事が完了していない地域があります。特に、原発事故により避難指示が出た地域では、インフラの整備や跡地の活用などに時間がかかっています。一方、復興工事が完了した地域では、防潮堤や道路などのインフラが復旧し、産業も回復していますが、震災の風化を感じる声も多くあります。被災地の復興はまだ道半ばであり、今後も支援や連帯が必要です。

参考文献

  1. [読売新聞](https://www.msn.com/ja-jp/news/other/東日本大震災13年-被災8市町が復興工事-完了見通せず-首長35人が-風化感じる/ar-BB1jBsUg)
  2. [MSN](https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%EF%BC%91%EF%BC%93%E5%B9%B4-%E5%BE%A9%E8%88%88%E3%81%AB%E5%BD%B1%E3%82%92%E8%90%BD%E3%81%A8%E3%81%99%E8%AA%B2%E9%A1%8C%E3%82%82-%E5%B2%A9%E6%89%8B%E7%9C%8C/ar-BB1jzWyw)
  3. [MSN](https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%A0%A4%E9%98%B2%E3%82%84%E9%81%93%E8%B7%AF%E3%81%AA%E3%81%A92158%E3%82%AB%E6%89%80%E3%81%8C%E8%A2%AB%E7%81%BD-99-7-%E3%81%A7%E5%BE%A9%E6%97%A7%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E3%81%8C%E5%AE%8C%E4%BA%86-%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD-%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85-%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E3%81%AE13%E5%B9%B4/ar-BB1jo2JO)