介護のリアル: 家族と共に笑い泣きする日々

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高齢者の褥瘡はどうすればいい?原因と対策を解説

褥瘡のレベルと対処法について

褥瘡とは、長時間同じ姿勢で圧迫された皮膚やその下の組織が壊死してできる潰瘍のことです。褥瘡は、高齢者や病気や障害で寝たきりになっている人に多く見られます。褥瘡は、感染や痛み、出血などの合併症を引き起こすだけでなく、生活の質や自尊心を低下させることもあります。褥瘡は、早期に発見して適切な対処をすることで、予防や治療が可能です。

褥瘡の深さや重症度によって、レベル1からレベル4までの4段階に分類されます。レベルが高くなるほど、損傷が深くなり、治癒に時間がかかります。褥瘡のレベルと対処法について、以下に説明します。

レベル1

レベル1の褥瘡は、皮膚の一番上の層(表皮)に損傷がある状態です。皮膚は完全には剥がれていませんが、赤くなったり、紫色になったり、触っても痛みがなかったりします。レベル1の褥瘡は、見た目には分かりにくいこともあります。

レベル1の褥瘡の対処法は、以下のとおりです。

  • 圧迫されている部位を定期的に変えることで、血流を改善させます。体位変換の間隔は、2時間以内に行うことが望ましいです。
  • 圧迫されている部位にクッションやパッドなどを使って、体圧を分散させます。30度側臥位という、お尻の筋肉で体重を受ける姿勢がおすすめです。
  • 皮膚の乾燥を防ぐために、保湿クリームなどを塗ります。また、皮膚の摩擦やずれを防ぐために、テープやドレッシング材などを貼ります。

レベル2

レベル2の褥瘡は、皮膚の上の層(表皮)と下の層(真皮)に損傷がある状態です。皮膚が一部剥がれて、水ぶくれやびらんができています。レベル2の褥瘡は、痛みや熱感を感じることがあります。

レベル2の褥瘡の対処法は、以下のとおりです。

  • レベル1の褥瘡の対処法と同様に、圧迫されている部位を定期的に変えたり、体圧を分散させたりします。
  • 水ぶくれがある場合は、破らないように注意します。破れた場合は、清潔なガーゼなどで優しく拭き取ります。
  • びらんがある場合は、感染を防ぐために、消毒や洗浄を行います。また、創傷被覆材(ドレッシング材)を使って、キズを覆います。創傷被覆材には、キズから出る液体を吸収したり、キズを湿潤に保ったりする効果があります。
  • 創傷被覆材の種類は、キズの深さや液体の量によって使い分けます。滲出液が少ない場合は、ハイドロコロイドを使います。滲出液が多い場合は、ポリウレタンフォームを使います。

レベル3

レベル3の褥瘡は、皮膚の全層(表皮と真皮)に損傷がある状態です。皮膚が完全に剥がれて、皮下組織や脂肪組織が露出しています。レベル3の褥瘡は、深い穴や空洞ができることがあります。

レベル3の褥瘡の対処法は、以下のとおりです。

  • レベル1や2の褥瘡の対処法と同様に、圧迫されている部位を定期的に変えたり、体圧を分散させたりします。
  • キズの洗浄や消毒を行います。キズには、壊死組織や異物が残っていることがあります。これらを除去することで、キズの治癒を促進します。除去する方法には、手術や酵素剤などがあります。
  • キズを覆う創傷被覆材には、アルギン酸塩やアルギン酸フォームなどの、皮下組織に至る創傷用のものを使います。これらの創傷被覆材は、キズから出る液体を吸収したり、キズを湿潤に保ったりするだけでなく、キズの穴や空洞を埋める効果もあります。

レベル4

レベル4の褥瘡は、皮膚の全層に加えて、筋肉や骨などの深い組織にも損傷がある状態です。レベル4の褥瘡は、非常に深く広がっており、骨や関節の感染や壊死のリスクが高くなります。レベル4の褥瘡は、自然に治癒することはほとんどありません。

レベル4の褥瘡の対処法は、以下のとおりです。

  • レベル1から3の褥瘡の対処法と同様に、圧迫されている部位を定期的に変えたり、体圧を分散させたりします。
  • キズの洗浄や消毒を行います。キズには、壊死組織や異物が残っていることがあります。これらを除去することで、キズの治癒を促進します。除去する方法には、手術や酵素剤などがあります。
  • キズを覆う創傷被覆材には、アルギン酸塩やアルギン酸フォームなどの、皮下組織に至る創傷用のものを使います。これらの創傷被覆材は、キズから出る液体を吸収したり、キズを湿潤に保ったりするだけでなく、キズの穴や空洞を埋める効果もあります。
  • レベル4の褥瘡は、外科的な処置が必要な場合が多いです。キズの閉鎖や移植などの手術を行うことで、キズの治癒を促進します。手術の適応や方法は、医師の判断によります。

褥瘡の治療法や注意点、対応の仕方についての表

レベル 治療法 注意点 対応の仕方
レベル1 保湿やテープなどで皮膚を保護する 皮膚の色や温度の変化に注意する 圧迫されている部位を定期的に変える
レベル2 創傷被覆材でキズを覆う 水ぶくれやびらんの感染に注意する 体圧を分散させるクッションやパッドを使う
レベル3 壊死組織や異物の除去を行う キズの深さや広がりに注意する 創傷被覆材でキズの穴や空洞を埋める
レベル4 外科的な処置を行う 骨や関節の感染や壊死に注意する 医師の指示に従う

まとめ

褥瘡は、長時間同じ姿勢で圧迫された皮膚やその下の組織が壊死してできる潰瘍のことです。褥瘡は、レベル1からレベル4までの4段階に分類されます。レベルが高くなるほど、損傷が深くなり、治癒に時間がかかります。褥瘡の対処法は、レベルに応じて異なりますが、共通して、圧迫されている部位を定期的に変えたり、体圧を分散させたりすることが重要です。褥瘡は、早期に発見して適切な対処をすることで、予防や治療が可能です。